タコとわたくし

 タコが好きだ。実家にいる頃はきゅうりとの三杯酢でしか食べたことがなかったアイツ、フライや広島に来てから生の刺身で食べる経験を経て、私はタコを好きなのだと気づいてしまった。

 しかし、タコを家で調理することには迷いがあった。タコは結構高い。それに私はタコの調理経験が無いので、上手にタコを扱える自信がない。それで店で食べるか、近所のスーパーのタコ天ばかり食べていたのだけど、高くて思う存分食べられない。

 「私はもっと沢山、色々な調理法でタコを食べたいんだ!」という思いと、「難しそうで自信がない」という思いの間でずっと葛藤し続けていたのだが、昨日ついにタコを自分で調理する決意をする。なんか頭の中で「♪もうわーたし、迷わーないわ、あなただーけー見ーつーめーてる♪」というフレーズが繰り返し流れてる。相手はタコだけど。


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バブルの時の歌っぽいな、と思っていたら、発表は91年、歌っていたのは谷村有美だった。さもありなん。

 というわけで、まずは茹でダコから食べ始めている。実際調理してみると、タコは水分が多く、その水分中の旨味が尋常ではないので、旨味を一滴残さず使う調理法を検討する方向に現在興味が向きまくっている。こんなに美味しい食材だとは思っていなかった。

 読むとタコを食べにくくなる本。脊髄動物とは異なる神経系と知性の発達の仕方を知る本として、凄く刺激的で面白い。あと著者の趣味がダイビングらしくて、ダイビング中の記述がうっとりするほど美しい。