2年ぶりの鉄輪は相変わらずの鉄輪

宿のこと

 今回の旅行は3日くらい前になって、宿の部屋が6畳一間だと判明。6畳一間では成人3人(妹夫婦+私)で布団引いたら、他にスペース無いじゃん! 多少宿代が高くなっても良いので、部屋を替えてもらうようかもう一つ部屋を取るよう頼んでいたら、前日になって6畳部屋が12畳部屋になったと知らせが入った。2倍になった!と驚き笑ったが、実際に行ってみると私たちが借りる部屋は離れ(2階建て)の一階の部屋であった。しかも、2階を使う客が今回はいないということで、1階だけ借りたとはいえ、離れを丸ごと一軒借りている格好に*1。離れ専用の台所もトイレもついているし、部屋食もできる。しかも宿賃据え置き。
 これだけ部屋の条件が良くなっても宿賃が変わらないあたり、商売っ気が無いというか暢気というか、相変わらずだなあ鉄輪!
 今回の宿が凄く良かったのは、蒸し湯用の浴衣を貸し出してくれたり、近くの温泉の割引券をくれたりしたこと。これらのおかげでかなり安く入れた。また、寝巻き用の浴衣、タオルも備え付けで用意されていたのはありがたかった。

地獄蒸しのこと

 鉄輪に来たら地獄蒸しでしょ。ということで、鯛やら鶏肉やら野菜やら買いこむが、調理の仕方がイマイチわからないので、人懐こい女将さんを捕まえて色々聞いてみる。色々ためになったのでメモ。

  • 魚類を蒸す時は、魚類の下に葉物を敷くと葉物に旨味が移ってうまい。特に白菜が良い*2
  • 青魚を蒸しても良いが、蒸したらすぐ食べるようにしないと臭くなる。白身魚の方がおすすめ。
  • 鶏肉(肉類)は、長くかけるほど脂が落ちて食べやすくなるとのこと。私たちは鶏腿肉を30分ほどかけた。パサパサになってしまうのでは? と心配していたが、肉はプリプリのままで非常に美味しかった。
  • 「ポン酢の中に少し入れると美味しいわよ」と、女将さんがコチュジャンのような調味料を持ってきてくれた。次に鉄輪へ来る時は、ゆず胡椒も持参することにしよう。
  • 釜で蒸したさつまいももトウモロコシもあさりも非常に美味しかった。ただ、あさりはかなり縮んでしまったので、ハマグリとかホタテの方が良いかもしれない*3
  • 以前の宿では米を炊く用の釜があったが、ここには用意されていなかった。米を炊くなら、ざるに敷く布が必要。

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 散々食べた後、皿洗いをしていると妹がぽつりと「私たち(妹夫婦)はサービスを受けるばかりの旅行しか思いつかなかったから、姉ちゃんがいなかったら、こんな宿に泊まったり地獄蒸しをすることは絶対なかったと思う。ありがとね」と言った。その言葉で大変嬉しくなる。

*1:女将さんの話では、4人客から12畳部屋になるのだが、今日は部屋が空いているので12畳部屋を提供できたらしい。混雑時は、2階と1階で別々に貸し出すらしい。

*2:今回はキャベツでしてみたが確かに美味しかった。

*3:魚屋の兄ちゃんからはサザエを勧められたが、1個500円は手が出なかった。