犬と犬の服

 犬に幼児服のようなデザインの服を着せる人の気が知れなかった。幼稚な服を着て、甲高い声でキャンキャン鳴いたり排泄したりしている犬を見ると、何だか物凄くグロテスクに感じる。そして、ヒトではないものに、庇護される立場にあるヒトのイメージを負わせている飼い主の意識にゾッとする。

 で、実際に自分が犬を飼い始めてから、「犬に子どもを投影してしまう」人の気持ちは少しわかるような気がしてきた。私と犬の関係は淡白なものだけど、それでも出かけたりすると、犬が自分を頼っているのはわかる。家の中にいる時に比べて、私の指示に注意を向けているし、危険と安全の判断や行先の決定は私に任せている。この「頼られている、守らなければ」という感覚を飼い主に持たせる感じ、そして日々の世話。これで甘えてくる犬*1ならば、そりゃあ疑似子どもの感覚を抱くようになっても全然不思議はない。疑似幼児服も着せたくなるというものだろう。

 そして、「パグ犬・めー」を読み、「安くなっているから」という理由で疑似幼児服を着せる人もいることを知る。

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別に子どもの投影で着せている人だけではないと知れたのは良かったが、でも機能性と価格最優先で私は犬に疑似幼児服を着せられるかなあ。その選択はないな、と今のところ思えるのは、経済に余裕があるからなのかなあ。

*1:私の犬は甘えてこない。