実家の犬と・1日目

散歩1

 今回の帰省は、実家の犬と思い切り出かけることをテーマにしていた。盆の帰省時は暑くて日中昼間に散歩へ出かけられないので、一日中歩けるような散歩に行けるのは年末年始の帰省である。今回はあちこち行くぞー! と鼻息荒く意気込んでいた。

 明日から天気が荒れると聞いたので、今日は海岸沿いへ出かけることにする。気温は高く風も凪ぎ、おまけに干潮。犬を連れて海岸を歩くには最高の条件である。せっかく干潮なので砂浜を私は歩きたかったのだが、犬が物凄く嫌がる。砂浜を避けようとして引っ張りまくるので、閉口して途中から海岸沿いの道路を歩いた。

 道中、ヨークシャー・テリアと思しき小型犬を連れたおばさんとすれ違った。唸りまくる相手の犬。実家の犬は他の犬にほとんど興味を示さない犬なので、素知らぬ顔をしている。相変わらず素敵だわ……。簡単に言葉を交わしてすれ違うと、おばさんがすぐUターンして戻ってきた。お前んとこの犬、こっちを警戒してるんだから十分な距離が開くまで戻ってくるなよ、と思ったが、こちらの犬が大人しいので犬同士をおばさんは触れ合わせたかった様子。唸り吠える小型犬、知らぬ振りを決め込む実家の犬、苦笑いの私、「ダメよ~」と猫なで声を出すおばさん。ネットの世界だけじゃなく、ホントにこういう飼い主って存在するんだな、と妙に感心する*1タコノマクラを拾い、往復で12kmくらい歩いて帰宅。

タコノマクラ - Wikipedia

毛づくろい

 冬なので外の水道で犬を洗うわけにはいかない。そこで、沸かしたお湯をバケツに入れ、タオルで清拭を試みた。が、無駄だった。抜け毛がどんどんタオルについてくるし、拭いたそばから犬は地べたに寝転んでまた埃だらけになるし。もういいや、ってんでファーミネーターをかけて、前足の付け根をマッサージしてみる。犬は仰向けになり、全く身動きしなくなった。勃ちがちな陰茎も小さくなっている。……このまま死んだら、物凄く間抜けな死に姿*2だなあと思っていたら、思いっきりくしゃみをされる。盛大に飛沫が顔にかかって唖然としていたら、犬は私のそばを離れてこちらを見ていた。

*1:感心して帰宅したら、母が実家の犬に対してこのタイプの関わりをする人になっていたことが判明。要求吠えをされると「可愛い」と思うらしい……。

*2:「犬 ヘソ天」で画像検索するとこの時の犬の姿そっくりの犬が出てくる。