ままならぬ

 11月の上旬から犬が何となく体調を崩した。嘔吐したり、便が柔らかかったり、時に下痢をしたり。訓練所の週1預かりを中止し*1、獣医に連れて行き、時には入院したり。寒さも心配して、毛布を入れたりエアコンを24時間フル回転させているが、やはりあまり改善しない。こんなに消化器系の不調が長引く理由は獣医もわからない様子。医師の指導の下、餌を様々なメーカーの消化器用療法食に変えて様子を見ているが、イマイチ改善しない。入院管理した時は好調だったので、主治医からは家での管理の悪さを疑われている。しかし体調を崩す前後で特に生活を変えた自覚がないので、私も途方に暮れている。毎週1万ずつ飛んでいくが、犬の体調は一向に改善せず、しかしどうしたら良いかわからない。犬もしんどいだろう(しかし苦痛を軽減してやれない)と思うのも、地味に心を削られる。

 今年の年末年始休暇を私は楽しみにしていた。夏は暑いので、犬連れで出かけるには不向きである。寒い季節は犬の季節。やっと私にも慣れてきて、休暇中に犬を連れて何処へ行こうか、とても楽しみにしていた。海もいいし山もいい。いつもと違う公園に行くのも、ドッグランに行くのもいい。しかし、どうもそれらの期待はふいになりそうな案配である。

 こんなはずじゃなかったのに、という思いはある。犬が来たら、しつけや問題行動では色々あるだろうと思っていたが、体調のことでこんなに心を砕くことになるとは思っていなかった。犬は大人しくてまるで問題行動は無いので、この冬は楽しいことばかりになると思っていた。しかし、命を迎えるというのはこういうことだよな、という妙に達観した思いもある。自分の命もままならないものなのに、況や他者の命をや。まあ仕方ないよな、と思いながら犬を見ている。

*1:代わりに朝4時に排泄に連れて行かねばならないので、日雇い仕事の日はフラフラになっている。