セラピードッグって何だ・1
犬の飼養を希望して数年経つ。なかなか踏み切れないでいるのは、実家の犬を引き取れる余裕を作っておくことも理由の1つである。しかしそれ以上に大きいのは、「私一人で犬の面倒を看きれるのか?」ということだった。私が体調を崩したら、犬の面倒を誰が看るのかという問題が途端に大きくのしかかる。しかし、そのような非常事態の話だけでなく、普段の生活でも「誰が看るのか?」問題はかなり大きかった。私は帰宅が遅くなりがちで、寝る時以外は殆ど職場にいる。そのような生活では犬を留守番させるばかりになってしまい、私も犬も不幸だろう。
「職場に連れてきたらいいじゃん」
ある上司はそう言った。それは私もうっすら考えていたことだった。犬をセラピードッグとして仕立てられれば、犬連れ出勤が現実になる可能性がある職場である。実際にセラピーに携わる時は限られていても、犬と一緒にいられるのは随分助かる。
しかし、セラピードッグに仕立てるには一体どうしたら良いのか。セラピードッグの国家資格があるわけでなし、また犬をトレーニングしたとしても、犬をコントロールする人(ハンドラー)に私がならなければ駄目だろう。しかしハンドラーの国家資格もない。ザッとネットで調べると、数十万もかかる講習会が出てくる。でもその講習会を受けたところで、実際に犬をハンドリングできなければどうしようもないだろう。やっぱりどうしたら良いのかわからない。で、本を読んでみた。
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物凄くザックリと「セラピードッグの作り方」だけ3冊ほど本を読む。で、どうもこういうことらしい。
- 家庭犬として必要なしつけが一通り入っている&清潔(感染症の心配がない)な状態であることが必要最低条件らしい
- 1年以上は家庭で飼育している(犬と飼い主の関係が十分できている)ことが望ましい
で、「家庭犬として必要なしつけ」は明文化されており、この辺の試験を受けると保証されるらしい。
- ジャパンケネルクラブ(JKC)のCD(家庭犬訓練資格:全国に教育・試験施設あり)
- 優良家庭犬普及協会のグッド・シチズン・テスト(書籍の中で紹介あり。2年ごとに更新が必要)
- ペット・パートナーズ(米国の旧デルタ協会)のアニマル・エバリュエーション(グッド・シチズン・テストの原型)
実際できるかといえば道程は長いが、とりあえず具体的な道筋は見えた。