明日から休日

近所のレンタル屋に殺意わく

 久しぶりの土日休みで、浮足立つことしきり。つい休日フライングして、仕事の帰りに貸本屋へ寄ってしまう。しかし予習しておきたかった「ザ・ファブル」は全巻貸し出し中。そして本を物凄く見つけにくい。基本的に作者名ごとに並べられているのだが、特設コーナーが「ベストセラー」「映像化」「ランキング」「今話題の本」の四種類あり、通常の開架には置かれていないこともあるのだ。「ベストセラーのコーナーにあります」等お知らせを出しておいてくれれば良いのだが、それがないので特設コーナーを1つ1つ確認して回らねばならぬ。読みたい本10冊を探し出すのに1時間くらいかかってしまい、実にフラストレーションが溜まる。もう少し本の配置を配慮してもらえないだろうか。それともアレか、ドン・キホーテみたいに、フロアをウロウロさせて、予定外の本まで借りさせようという作戦なんだろうか。心から面倒臭い。漫喫に行く方が良いんだろうけど、空気が悪いし、意外と知り合いに会ったりするので、行きたくないんだよねえ。

というわけで、以下読んだ本の感想。

 

ダンス・ダンス・ダンスール」6-9巻

 子どもバレエで地方巡業ドサ廻りのシリーズ。手堅く面白い。主人公は個性的で魅力的で才能溢れているし、一途にひたむきに努力しているけど、それだけでは足りない・現実に届かないというのをちゃんと描いてある。メインストリームに乗れなくても、左遷部署に回されても、メゲずに取り組むことの大切さを思ったりする。

 あと、女性登場人物の見分けが段々つかなくなってきた。特にバレエの衣装を着てしまうと髪型での見分けができなくなるので、かなり厳しい。

 

「ミステリと言う勿れ」1巻

 田村由美の新作。面白いと評判だったので楽しみにしていたのだが、全然面白くなかった。主人公の説教臭さが鼻について仕方がない。台詞回しだけで物語が進んでいくので、展開も単調だしなあ。とりあえず次の巻も読んではみる。

 

「ソフトメタル・ヴァンパイア」1-2巻

 化学式や周期表を確認しながら読み進める。知らないことが多くて豆知識に感心。主要人物がいきなり死ぬあたりは「EDEN」で慣らされたのであまりショックを受けずに済む。遠藤慣れ。

 

太陽の塔」1巻

 同名小説のコミカライズらしい。理屈を並べて大きく見せるが、その実不安で、周囲を意識しながら自意識に悩まされるプライド高き大学生という設定*1が好きなので楽しく読む。視線に悩まされたり幻視など、不安定な青年の精神状態がよく描かれている。あまり悲惨な感じがしないのも良かった。続きを読みたいけれど、2巻が出たという告知どころかその後のお知らせもほとんどオンラインで見当たらないので、打ち切りになってしまっているのかもなあ。

 

 

*1:近現代の小説の典型的な設定ですね。