くるむと美味しい菜(逐次追加予定)

 やたら豚しゃぶに嵌っていて、週3日くらい豚しゃぶを食べている。しかしモヤシばかりでは飽きる。「肉の臭みを消すだけでなくて、野菜の風味で美味さ相乗」な野菜を探して、色々くるんでみた。その試みの成果をここに記録し、やがて「くるむと美味しい野菜オールスターズ」で、非の打ち所のない豚しゃぶを作ろうという目論み。「★★」がついているのはオールスター入り確定の野菜。「★」は気が向いたり余っていたら使いたい野菜。

  • もやし★★:豚しゃぶの定番パートナー。くせがない。
  • ゆでにんじん★★:予想外に良かったもの。にんじんの風味で豚の臭みが消える。細切りにしてレンジで加熱して使う。
  • 大根菜★★:くせがない。期間限定でしか出回らないのと足が速いので、確保が難しいのが難。
  • ケール★★:モソモソするし単独で食べると相当青臭くて使いづらい野菜だが、豚の臭みと重なるとお互いの臭さを打ち消し合って良い仕上がりになる。葉物のくせに生で保存が長く効くのも助かる。他の料理への汎用がきかないこと、嵩張ること、近場では値段が高いのが難。
  • ビーツ★:ほのかな甘みで悪くないが、生で食べるとボリボリしてハーモニーに欠ける。レンジ加熱して使うと甘くて美味しい。気軽に入手できないのが難。
  • パプリカ★:悪くはない。風味も合う。でもモソモソする。
  • セロリ★:悪くはない。多少セロリの主張が強いが風味も合う。でもモソモソする。
  • バジル、パクチー、ミント、ルッコラ★:合わないはずがない、あれば積極的に使いたい。高いので毎回使うのは難しい。
  • 小松菜:土臭さが豚肉の臭みに加わって美味しくない。

 水菜とか新玉ねぎとか、いかにも豚しゃぶに合いそうな野菜もあるが、基本的に生野菜があまり好きではない(嵩張ってモソモソする割に水分が多くて満腹感に欠ける)のと、生のネギ類が嫌いなので使っていない。今後開拓したいのはきのこ類。

雑談

 広島が緊急事態宣言下に置かれてから*1、ちょうど三週間になる。緊急事態宣言が始まってから、在宅ワーク時間が増えた。圧倒的に減ったのは、他者との雑談。仕事で他者とは話すが、雑談はとにかくしなくなった。web会議システム下では雑談がしにくい。私の今の仕事は苦痛を聞く仕事なので、苦痛に関する話ばかり聞いていたら、最近気が滅入って来た。一人で過ごすことそのものは穏やかで心地良いのだが、会話の機会が苦痛に関することばかりだと流石にしんどい。雑談もすることでバランスを取っていたのだろうと思う。くだらない、馬鹿みたいな話を延々したいなあ。

 メンタルヘルス対策もあり、毎日犬の散歩に2時間、筋トレ(リングフィットアドベンチャー)を1時間やっている。これで結構気は紛れるが、一日3時間運動に費やすと、一日の終わりがやたら早い。そして、すぐ眠くなる。

*1:5/16開始。

「瀬戸内の民俗誌」「瀬戸内の被差別部落」沖浦和光

 「広島を知ろう」キャンペーンの一環で手を伸ばした本。瀬戸内海でみられたという家船、島しょ部の文化を知りたくて読んでみた。

 島しょ部の古代からの歴史、歴代の権力との関係について記述された本。島が農地には向かず、漁や海上輸送や警護を生計としてきたために常民として扱われてこなかったことにページが多く割かれている。家船の話は「家船を見てきた」人の報告で出てくるだけで、ページ数も非常に少ない。

 何も考えずに「島ってどんな暮らし方だったんだろう?」と思って手に取ったが、そうだった、農民以外の第一次産業従事者は貶められてきた歴史があった。自分の浅はかさと、息苦しさで暗い気持ちになる。

 「瀬戸内の民俗誌」を読み終わって「瀬戸内の被差別部落」を1/3くらい読んだところで、私が読みたかったのは、大正~昭和の家船当事者視点の報告や島しょ部で暮らしていた人の報告だったのだな、と気がついた。誰かこの辺りのフィールドワークやってないのか。やってそうだけどな。もう少し探してみる。

 

24時間営業の店

 早朝や深夜に24時間営業の店に行くのが好き。店内も店外も静かで、日中なら見られない業務を垣間見られたり、何とも特別な時間を過ごしているような気分になる。

 本日朝5時に激安スーパーへ行くと、品出しの真っ最中だった。普段からすれ違うのもやっとのような通路幅で所狭しと高く商品が積まれているのだけど、その狭い通路にダンボールを沢山積んだワゴン?を出して、店員さんが一心不乱に品出しをしている。客がよく来る時間になったら到底できない作業だから、今が勝負時なんだろう。

 ところで、ここの激安スーパーは店のイメージソングがずっとかかっている。「♪ 夢を諦めないで~その方があなたらしいから~(店名)」みたいな歌なんだが、「あなたらしいから~(店名)」に、(文節間の繋がりがわかんねえなあ)といつも思う。そして、店員さんは勤務時間中ずっとこの歌を聞いていることになるのだが、労働環境的に大丈夫か。この手の激安スーパーで、朝から晩まで軍艦マーチをかけている店も名古屋時代にあった(御用達だった)。あそこよりはマシなのかなあ。

犬、吠える

 バルト三国の歴史ドキュメンタリーを流しながら来週の食事の仕込みをしていると、クレートに収まっていた犬が「ワワワワワン!」と吠えた。吠えた後には「ウ~ッ」と唸り声までつけた。

 うちの犬はほとんど「ワン」と鳴かない。要求がある時はピーピー*1鳴く。餌の用意をしている時は興奮して鳴くが、これも鳴かないようにしつけたのであまり鳴かなくなった。警戒吠えや唸り声はほとんど聞いたことがない。自宅で警戒吠え&唸り声をあげたのは、10カ月で2回目。最初はうちの犬が吠えたと思わなくて、「え、犬が鳴いた? どこの犬?」と思ったほど驚いた。「どこの犬?」って、うちの犬以外、いったい何処に犬がいるというのか。

 以前鳴いた時は動物(犬)虐待のドキュメンタリーを流していた時だったので、まあ理由は推察できた。捕獲の恐怖で鳴く犬の声がストレスだったのだろうと思う*2。しかし、今回は一体何が駄目だったのかよくわからない。ポリフォニーの合唱がやたらに流れる番組で、インタビューやナレーションより合唱が流れている時間の方が長いような内容だったのだけど、これがいけなかったんだろうか。ポリフォニーの合唱が、犬の耳にはどう聞こえていたのか、不思議でならない。

*1:多分これが強くなるとキュンキュン鳴きになるのだと思う。

*2:犬に共感して、というよりは、何か危険な事態が起こっていると不安を感じたのではないかと思う

犬と犬の服

 犬に幼児服のようなデザインの服を着せる人の気が知れなかった。幼稚な服を着て、甲高い声でキャンキャン鳴いたり排泄したりしている犬を見ると、何だか物凄くグロテスクに感じる。そして、ヒトではないものに、庇護される立場にあるヒトのイメージを負わせている飼い主の意識にゾッとする。

 で、実際に自分が犬を飼い始めてから、「犬に子どもを投影してしまう」人の気持ちは少しわかるような気がしてきた。私と犬の関係は淡白なものだけど、それでも出かけたりすると、犬が自分を頼っているのはわかる。家の中にいる時に比べて、私の指示に注意を向けているし、危険と安全の判断や行先の決定は私に任せている。この「頼られている、守らなければ」という感覚を飼い主に持たせる感じ、そして日々の世話。これで甘えてくる犬*1ならば、そりゃあ疑似子どもの感覚を抱くようになっても全然不思議はない。疑似幼児服も着せたくなるというものだろう。

 そして、「パグ犬・めー」を読み、「安くなっているから」という理由で疑似幼児服を着せる人もいることを知る。

dog.benesse.ne.jp

別に子どもの投影で着せている人だけではないと知れたのは良かったが、でも機能性と価格最優先で私は犬に疑似幼児服を着せられるかなあ。その選択はないな、と今のところ思えるのは、経済に余裕があるからなのかなあ。

*1:私の犬は甘えてこない。

耽美の説得力

 今週、先週とBUCK-TICKYouTubeプレミア配信を見ている。閲覧数は先週も今週も12000人前後。サカナクションYouTubeプレミア配信が7万人くらいだったので、「ヴィジュアルバンドはコアなファンに支えられている」という言説にリアリティを感じる。

 しかし観ていると、なんかしみじみ凄いなと思う。音楽は結構節操ないというか、時折露骨にダサいし、歌謡曲のツボも突いて来るし、しかし「面白がって演ってるんだろうなあ」という感じがあって、厭らしさや惨めたらしさがない。そして、何といってもボーカルの櫻井さんが凄い。初期の頃から考えると、飛躍的に歌唱力も表現力も増した。自分の役割と魅せ方もよくわかっていて、割り切って振り切っている感がある。黒レースは勿論のこと、ガーターベルトや網タイツをチラ見せして、それが耽美のアイコンとして機能する50代男性が一体どのくらいいるというのか。存在が貴重というより他ない。彼が参考にしたというピーター・マーフィーだって、耽美を演じるカッパになってしまった。ロバート・スミスだって今や白塗りのデブである。櫻井さんも耽美を演じる面白さが当然あるんだけど、「耽美!」と、見ている者を黙らせる迫力と説得力は今や唯一無比ではないか。希少な歳の取り方してるなーと、見る度毎回思う。