二本立て

発砲

 天神西通りの路面店らしい洋服屋で物色していたら、通りで発砲音がした。悲鳴と乾いた発砲音が続く。どうも機関銃を扱っているらしい? 店のウインドウにも流れ弾が当たる音がする。恐ろしくて床に伏せたが、発砲音は鳴り止まず、自分の近くまで弾の撃ち込まれる音がする。物凄い恐怖で、声も出せないしその場から動くこともできない。

靴下

 大きな河にかかっている橋のふもとに、足が異様に短い男が仰向けに倒れていた。疲れてしまって歩けない、靴と靴下が脱げてしまったので履かせて欲しいと言う。靴の中でくっちゃくちゃになっていた5本指靴下を拡げて彼の足に履かせようとすると、彼は指が8本あった。しかも、中指から分岐して小さな指が生えていたり、指なのかちょっと判別できないような細い細い指が生えていたりする。これ、どうやって5本指靴下を履かせたらいいんだろう……。途中まで履かせて「ごめん、わからなくなった」と言ったら、上手く履かせられていないことはわかっていたらしく「そうだろうね。僕は君を殴ろうかと思った」と言われる。私は内心(何でそんなこと言われなきゃいかんのだ)と口を尖らせた。

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 宴会の翌日は後悔と反省でうなされることが多い。先月あった宴会も、今回もそう。何だかよろしくない。