「軍艦島1975 ―模型の国―」

 先日いただいたDVD(ありがとうございました!←送って下さった人向け私信)。ちぎれた古い人形を執拗に映したり音楽が異様に怖かったり、亜土ちゃんステッカーが貼り付けられたままの住居や子供たちの描いた絵が残された教室を映したり、AC公共広告機構軍艦島CMと同様のメッセージとノスタルジーがごたまぜになったような内容という印象。

 映している側の思いが強すぎて、見ていると何だかしんどくなってくるが、住民撤退から1年後の軍艦島の様子*1が見られるのは興味深い。高層住宅群はまだかなり綺麗だが、桟橋のあった付近の地表部分の荒れっぷりが凄まじく、1年でこんなになるのかと思わず唸る。あの辺は冬の荒れっぷりがひどいらしいので、継続的なメンテナンスがないとあっという間に荒廃するんだろうなあ。
 今年の4月末から軍艦島の上陸ツアーが開始するという話があるが、こういう作り手の思いたっぷりの映像を見ると、本物の軍艦島を見たくなる。「ただそこにある」島を見たら、どんな風に感じるだろうか? 5,6年前に見学ツアーには参加したことがあるのだけど、その時とはまた違って見えるかしら。

軍艦島1975-模型の国- [DVD]

軍艦島1975-模型の国- [DVD]

*1:wikipediaによれば軍艦島からの住人撤退完了が1974年ということなので、ここに映る映像は住人撤退から1年後の軍艦島の様子ということになる。