朝からホントに気が滅入る

 今朝のニュースの特集は、東京や大阪のような大都市部で介護職の離職者が多く、介護サービスを受けられなくなってきているという話だった。介護職ってホントに給料安いからねえ。東京で20万じゃ確かに厳しいだろう。
 解説員?は「物価の高い都市部でも介護報酬は地方と変わらないのが問題」とし、地方の介護報酬を下げてその分都市部に回すという解決策を提示していたが、正気か? という感じ。地方でも介護は給与が安い部類の仕事ですよ*1。私の先輩や同僚も「家族を食べさせていけない」「結婚できない」という理由で辞めたのが何人かいる。大都市部の介護賃金は多少上がったくらいじゃ人は集まらない*2だろうし、今度は地方の介護職が逃散するぞー。もしくは労働意欲の低い者が介護に留まり、サービスの質をずっと落とすか。
 今あるパイをいかに分配するかを考えるばかりで、増やそうという考えは微塵もないのかね御国は。高齢者への受療抑制が始まっている今日この頃なのに、介護のパイを増やそうなんて考えはないだろう。これからどうなるのかと思えば朝から暗い気分に。

*1:そうは言っても福岡は九州内では都市部に入るので、ホントのど田舎の事情はわからないけれど。

*2:介護の仕事って心身共にキツいし汚い業務がある上に、他者から引っ掛かる物言いをされることが何故か多い。同じ給料なら別の仕事を選ぶのはそう不思議な選択でもないと思う。