No soy sauce, No life (私の体を流れる黒い汁・リターンズ2)

 今住んでいる地域は広島県の郊外になる。地方は特に顕著だが、都市部を少しでも離れると「少し良い物」を地元で入手するのが急に難しくなる。私は調味料は「少し上等な物」にしておきたいのだけど、郊外は(かつてあった)百貨店の支店や、こだわりの専門店*1がなくなっているので、「思い立った時にフラッと買いに行く」スタイルではなかなか入手できない。それでも現住地は人口が増えつつあるレアなエリアなので、「米・小麦・食塩」だけを原材料にした濃口醤油を入手することはできるだろうと思っていた。しかし甘かった。近所に全然売っていない。地元醸造場の醤油も何故かアルコールやアミノ酸を添加した醤油ばかりで、私の欲しい醤油は売っていない。どうなってんだ広島。

 ようやく見つけた「米・小麦・食塩」だけを原材料にした濃口醤油を製造している醸造場は大崎上島在で、このままでは醤油を買うためだけにフェリーで離島に行くことになりそう。物凄く高い醤油代になるので、流石にちょっとどうかと思うが、「あと1回でも刺身を食べたら醤油が切れる」という状態への不安*2に耐えるのが苦痛で、行こうか行くまいか葛藤が凄い。というか「醤油が切れたらどうしよう」という不安が凄い。毎日醤油を使っているわけではないし、醤油が切れるなんて滅多にないことだけど、醤油がない生活を乗り越えられるのか全然自信がない。

*1:「こだわりの専門店」はあるにはあるのだけど、多様性がなくなっているか、情報弱者には厳しいような気がする。現住地は「こだわりのベーカリー」は多いが、パン屋以外で私のニーズに合ったお店はまだ見つけられていない。

*2:料理に使うほどの量の醤油はもう勿論ない。