猫の時間に行ってきた

 犬猫どちらが好きかというのはありがちな話題であるが、私は断然犬派で、猫の可愛さがずっとピンと来なかった。「ん? 猫も可愛くね?」と思うようになったのは、加齢と「猫の時間」の占い師さんサイトの影響が大きい。ちょっと間が抜けた、人間くさい雰囲気の猫可愛い*1
 一度行ってみたいなー、と思っていた猫の時間。今回神戸出張のついでに行ってみました。


 木製ドア(すなわち中が見えない)がガーッと開いた途端に猫だらけ。つうか、スタッフの後を猫数匹がついて回っている。カウンターの上にわさわさっと乗っかる猫! うおおおお、猫だらけだ。
 とりあえず新しい場所に馴染むまで、すみっこに座って他のお客さんとスタッフが猫と遊ぶ姿を見物。猫はもっと皆寝てばかりかと思っていたが、意外と起きてる。長毛種の猫を見るのはほぼ初めてだったのだが、きれいなもんですねあれ。そして猫さんたち皆デカい。御近所で見かける猫ってもっと小さいような気がしていたのだが……。猫の綺麗さに見とれたりスタッフの猫さばきに感心したり、他の客からそれぞれの猫の個性について聞いたりしているうちに私も段々ほぐれてきて、ちょっと触ってみることにする。
 寝ているところを触られたり、見知らぬ人に触られるのって嫌じゃないのかしら……と思いつつ、尻尾が大変美しかったペルシャプーくんに近づくわたくし。こ、こんにちわ。おそるおそる撫でてみる。無反応。とりあえず噛まれたり爪を立てられたりはしないので邪魔はしてないみたい。そのまま撫でていると彼はコロリンと腹を出した。おお腹!腹! 温かい! 撫でさせてくれてありがとう! この猫、腹の辺りと胸の辺りの毛が古いぬいぐるみのようにそこだけ玉になっているが、皆同じ箇所を撫でるということだろうか。そして、撫でていると柔らかい毛が玉になってすっと抜ける。撫で過ぎ? いつ止めたら良いのかわからなくなり、猫のちょっとした反応にも過敏に反応してしまい、次第に疲労してくる。一杯飲んで休憩しよう……。
 一杯飲んで一息ついたところで、再びプーくんに撫でさせていただくわたくし。休憩しているうちに彼は丸まってしまったので、腹ではなく首の辺りを撫でてみる。すると、彼はぐりっと首の辺りを回して顔を上に向けた。胴体はほぼ腹を地につけた状態なので、物凄く不自然な体勢だと思うのだが……。そして、ゴロゴロじゃなくてムニャムニャ*2鳴いてる。えーと、嫌じゃないんだよね? いいんだよね?
 初めて食事介助をした時のように、自分の動作と猫の反応に注意を向け過ぎて非常に疲れる。「猫を触ると癒される」という言説をしばしば見かけるが、あれは猫慣れしている人のものですな。

*1:写真につけられたキャプションの影響も大きい。このへんとかこのへんが特にツボだった写真。

*2:何言ってるかわからない寝言のような感じの声。