ゆらゆら帝国 at CLUB QUATTRO(広島)

 今年のゆらゆら帝国@福岡公演と出張が重なってしまい、ライヴに行けねーよキイイ〜(ハンカチ噛んでる)と悔しがっていたのだが、悔しがっていても仕方ないのでギリギリ調整のつく広島公演に行くことにする。チケット取って全ての段取りを整えてから、日にちが近づくにつれ何故か次第に面倒くさくなってしまい、重い身体をひきずって無理矢理広島に寄ったのだが、無理してでも行って良かったです。やっぱり良かった。
 渋谷以外のクアトロに来たのは初めてだったのだが、コインロッカーもちゃんと設置されてるしフロア後方はひな壇になっていて割と椅子が多くあるし、まったり見ることもできるし踊ることもできるしでなかなか良さげ。「こんなに客が多いの初めてじゃない?」と他の客が話していたので、普段はそんなに入らないのかな?
 坂本さんがああいう頭だからなのか、擬似アフロやアフロの客がちらほら目に付く。私の近くに居た客のアフロは物凄く見事で、この仕上げにまで持ってくるのは大変だったろうなーとしみじみ観賞。アフロにしたくても今や社会的状況からできなくなってしまっている自分を寂しく思う*1。19時ちょっと過ぎ開演。割と時間通り。フロアから「しんたろっ!」と太い掛け声。バスドラを踏む一音一音が風を起こしてズボンの裾が震えてどきどきする。
 一曲目の開始前、まだ照明のつかないステージ上で坂本さんがひょいひょいと動く。その動き方が何だか人間らしくなくて、奇妙な感じ。ギターを持たず、ハンドマイクを手に持って1曲目「やさしい動物」。ギターを持たない坂本さんを見るのは初めてで、何だか大変物珍しい。髪が大分伸びて肩をちょっと過ぎるほどになっていて、「妖怪みたい!」と周囲からは感想がもれ聞こえていたが、妖怪っつうか神がかりみたいな雰囲気*2
 前半は新譜からが中心で、ステージから白い強い風が吹いているような、黄泉の世界が近いような、ちょっと神妙な雰囲気。しかし、「学校に行ってきます」あたりから段々不穏になり始め、「Evil Car」で爆音炸裂! 相変わらず間奏カッコ良過ぎ*3!! 「Evil car」から「つきぬけた」までの流れは盛り上がりすぎて、頭がおかしくなりそうだったな。気がついたら息をするのが苦しいくらいの熱気で、汗をボタボタにかいてた。
 ボーカルの音が聞こえなくなったりベースがハウリングしたり、珍しくトラブルが目に付いたライヴであったが、今までの曲は大分アレンジが変更されていて、抑揚の差が大きくて面白かった。久しぶりに安定した爆音*4にもみくちゃにされながらガッシガシ踊って人いきれにもまれたライヴだったなああ。最近はオールスタンディングで人がギッシリいるライヴにほとんど行っていなかったので、久しぶりにこの感じを味わったように思う。楽しかったー!
 21時頃終演。アンコールはないし、できるだけ早く帰宅したかったのでちゃっちゃとクアトロを出る。結果、終電より早い電車に乗れて、午前様になる前に自宅に帰り着いた。というか、終バス(23時30分)に乗れた。広島からなのに凄過ぎる! 大荷物抱えてる&終電逃したら確実に悲劇が待っている*5という状況下だったので、行くまでもかなり迷ったし、当日もプレッシャーのかかるスケジュールなので、神経質になっていたのよね*6。「ほぼ開演時刻きっかりに開始・大体2時間で終了・アンコールはしない」というライヴの形式がほぼ明確に定まっているゆらのライヴだからこそできたことだと思う。

セットリスト(巨大掲示板から)

  • やさしい動物
  • まだ生きている
  • できない
  • あえて抵抗しない
  • 美しい
  • 無い!!
  • おはようまだやろう
  • 学校に行ってきます
  • EVIL CAR
  • すべるバー
  • 発光体
  • つきぬけた
  • 夜行性の生き物3匹
  • ロボットでした
  • 3×3×3
  • ひとりぼっちの人工衛星
  • 空洞です

 

*1:次にいつアフロ可能な時期が来るか考えてみたところ、可能性としては産休か育休時がチャンスで、ということはそう遠くない未来にアフロチャンスがある!(そもそも産休をとるような状況になることがあるかわからんけど!)と思ったら未来に希望が持てた。

*2:個人的にはもう少し短い時のおばパーマみたいな頭の方が好き。

*3:間奏時に何故かミラーボールが廻り始めたのはちょっと面白かった。

*4:何だか変な言い方だが、ゆらのライヴは安心して爆音に身を委ねられる感があるのですよ。

*5:翌日は平常通り出勤。

*6:普段、割とずさんな段取りで動くことが多いのだが、ちょっとしたタイムロスが命取りになりかねないという不安があったので私にしては大分用意周到に動いた。コートを脱いだらすぐライヴ会場に入場できるよう事前にスーツから着替えておき、駅のロッカーに大荷物を突っ込み、最低限の手荷物だけ持って会場へ。会場到着してもコインロッカー確保のため開場きっかりに入場、などなど。おかげで「ただライヴのためだけに広島へ寄った」状態になり、お好み焼きも食べられなかった。