SAいまむかし

 安佐SA(サービスエリア)のつまらなさは異常。

 食堂のメニューの乏しさ*1、100km 以上離れた場所にある「尾道ラーメン」を掲げる雑さ、何かもう全然ワクワクしない。一応名物っぽい名前のものも扱っているのだが、広島と島根の土産をごっちゃに扱っているし、特別美味そうでもない。地元の名店とか野心を持っている店を入れればいいのに。セブンイレブンは手堅いけれど、PA(パーキングエリア)でもセブンイレブンは入っているので、全然ありがたさはない。安佐はSAと名乗ってはいるが正直PAレベル。広島西部はたまにしか行かないので、忘れては毎回安佐SAに立ち寄ってしまい「そうだ、ここ死ぬほどつまんないんだった……」と入る度に後悔している。

 だが、古のSAとは恐らくそんなものだったのではないか。

 観光客を引き込む色気もなく、トラック運転手の胃袋を温かく満たすという目的に特化した殺風景な施設、それがSAだったのではないか。

 私が運転を始めた時には既にSAは観光名所になっていて、様々なSAが魅力的なコンテンツをアピールしていた。だからSAとはそんなものだと思っていた。PAはトイレと自動販売機かトイレとコンビニ、ドライバーに必要なものを扱っている場所(コンビニだとちょっと豪華)という認識。でも、今のPAが昔のSAで、昔のPAはトイレくらいしかなかったのでは? と思うと、安佐SAの佇まいにも色々合点が行く。

 「昔ながらのSA! 由緒正しき古のSAの佇まいを残すSA!」と思い出すと*2、つまらない安佐SAが急に面白く感じられてくる。最近改装したばっかりなのにこのつまらなさなので、安佐SAはこの方向で売りだしたら良いのではないかと思う。いや、古のSAがこんな感じの佇まいなのか全然知らないけど。

 

*1:ガッツリメニューが多くて「ちょっと立ち寄ってつまむ」楽しみはない。ソフトクリームすらない。軽食を増やしていただきたい。

*2:しかも根拠はない

夢の中でも

 散歩の途中だったのか、私は犬の散歩ウェアを着て、ビニール袋に入った犬のうんこを持ってそこに立っていた。プールの側の芝生で、今をときめく小泉悠先生に「この袋、ここに置いておいてもいいですかね?」とか訊いていた。小泉先生はちょっと迷惑そうに苦笑いで「いいけど気分的にはちょっと嫌」というニュアンスのことを話していた。これからここで講演をするらしい。それなら嫌だよなあ。

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 夢の中でも犬の散歩をしている。というか犬のうんこを持って彷徨い歩いている。段々現実と夢の境目がなくなってきた。

熟慮の果て

 そろそろ日差しが気になる季節になってきた。つばの広い帽子が欲しくて、某アウトドアショップに行った。通気性が良く、日差しを遮る工夫がなされた帽子が沢山ある。登山することもあるので、ハチ対策に帽子の色は紺やカーキよりも白っぽい方がいいだろう。真っ白だと汚れた時に目立つので、サンドカラーベージュみたいのが良いかな。ほうほう、今は日除け布を取り外しできるキャップもあるのかい。ハットよりキャップの方が汎用性が高いかな。キャップに日除け布だとちょっと保育園児みたいだけど、まあ可愛くて良いんじゃなかろうか。

 色々考えながら注意深く帽子を選んだ。試着して鏡を見ると、そこには小野田少尉が映っていた。

 

 

変質者の誕生

 現在住んでいる家は隣家の生活音がだだ洩れで聞こえる。隣の子ども達が起きて階段を下りる音や、走り回る音やはしゃぐ声までよく聞こえる。ということは我が家の生活音も隣家によく聞こえているということだ。子ども達は21時くらいまでには就寝してしまうけど、私は24時くらいまで起きているので、特に夜の生活音には気を遣っている。だから、夜に隣の家族が不在だと凄く嬉しい。今日は夜遅くにリングフィットアドベンチャーやっても大丈夫だぞ! ドライヤーも気兼ねなく使えるぞ! とウキウキする。で、今日帰宅すると隣の家族は不在だった。連休中なので、どこかにお泊り旅行だろうか。

 「世の中興奮することたくさんあるけど、一番興奮するのは隣の家族がいない夜だね」「間違いないね」と、ココロのサンドウィッチマンが囁いている。今夜は何をしようかしら。

サイレントモードはあるけど、モモ上げやダッシュはサイレントモードでの対応ができないので、何だかんだで床をドスドス鳴らしがち。

さんをつけろよデコ助野郎

 犬の散歩に行けば、何となく犬飼い仲間ができる。犬のことを「ワンちゃん」と呼び、性別は「男の子/女の子」呼び、固有名詞で呼ぶ時には「〇〇ちゃん/くん」と呼ぶのが犬飼い同士の暗黙のルール*1。犬の名前を呼び捨てにするのは、特に親しい間柄や世話になっている間柄、人間同士に明確な上下関係があって上の立場からの場合くらい。

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 夕方、後輩(割と嫌い)に遭遇。年度始めは疲れるね、と軽く言葉を交わす。後輩は笑いながら「タロー(仮名、私の犬)が待っていますよ」と私に言った。

 私の犬を呼び捨てにするな、お前とはそういう間柄じゃねえぞ、と反射的に思ったので、気づかぬうちに私も大分犬飼い仕草に毒されている。

*1:飼い主さんのことは「お母(父)さん、ママ/パパ」と呼ぶ。犬のお母さんだのママだの呼ばれるのは嫌だが、犬以外何の接点もない相手に下手に名前を知られるより余程マシなのですっかり慣れた。

「The Street Sliders ”On The Street Again-Tribute-“」先行全曲”爆オン”試聴会 in HIROSHIMA CLUB QUATTRO

 5/3にStreet Slidersが”再集結”して武道館でライブをすることになった。ちょっとした派手な祭りになっていて、ライブに先行してリリースされるSlidersのトリビュート盤をライブハウスで全曲聴ける、しかも入場無料という超太っ腹なイベント。乞食根性を発揮して、早速行ってみた。今時爆音でCD音源を聴ける機会なんてそうそうないしねえ。

 行ってみた結果、寄る年波を実に味わい深く体験する機会になってしまった。

音源試聴会

 会場は40-50人程度?の入り。見回す限り周りは40代以上ばかり、20代らしき人はいない。まあSlidersチルドレンのバンドって思いつかないし、そうなるよねえ……。最近の若い人はロックを聴かない、という言説を目の当たりにしたような気分になる。視聴開始までの待ち時間は、SlidersのMVが流れていた。eZで流れていたやつで、「Baby,Don't Worry」、「風が強い日」とか、なんとも懐かしい。この「懐かしい」という感覚がもう何ともババア臭いというか何と言うか、全然ロックじゃない。

 試聴会は特に映像を流すこともなく、凝ったライティングがあるわけでもなく、ホントに大きな音でトリビュート盤を聴く機会だった。「ライヴハウスで大きな音が聴ける」というだけで、割と至福。コロナ禍で全然ライヴハウスに行かなくなっていたしな。良かった(面白かった)と思ったのはALIとGEZAN。5chではあまり評判が良くなかったけど、演奏者の解釈やアレンジがバリバリ効いているカバーの方が私は好き。クロマニヨンズは原曲から色気を抜いた感じで味気なかった(まあヒロトだしな)し、The Birthdayはハリーが憑依してた。チャボや渡辺美里エレカシはまあ予想通りというか「〇〇がそのままカバーした」という感じの仕上がりだったが、Sliders同世代の音には何だか妙にしみじみしてしまった。チャボは麗蘭エレカシはレーベルメイト、渡辺美里ソニー仲間*1なので、トリビュートの依頼があった時に彼らが抱いたであろう感慨とか、何かドラマを連想してしまうのだ。要はプロレスの試合と一緒である。それまでの文脈やファンとしての思い入れが乗るせいで味わいが深まるというか。

Boys & Girlsは大人になった

 会場はオールスタンディングだったのだけど、中盤で男性が倒れて2回ほど中断した。周りの人が心配していたがその人は仕草で「大丈夫」と示し、テーブルにもたれながら再び立ち上がった。が、しばらくするとズルズルと滑る落ちるような感じで再び倒れてしまった。女性が駆け寄り、テキパキと応急手当していた。安全の確認、呼びかけて意識の有無の確認(意識はあった)、一応気道の確保と、手慣れた対応。医療関係者かなあ。倒れた男性は担架で運ばれていったけど、どうも様子からすると既往症があるっぽかった。そうだよなあ、体にアチコチ悪いところが出てきても全然おかしくない年齢だし、働いてれば中堅というかベテランのポジションにいる御年頃だもんなあ。Slidersファンのボイズンガーも大人になったんだよ、時は流れたんだよ……と、これまたしみじみしてしまった。

 何だか時の流れを痛感するイベントだったというか、私は歳をとったんだなあと思いながら帰った。大人の寂しさというか、切ない帰り道だった。

 時間は流れたけど、このジャケットはカッコいい。右端(ZUZU?)が森田童子っぽいのがまた何とも。

*1:渡辺美里CBSソニー所属だったはずだけど。

昨日は猫の日だったらしい

 Twitterもインスタも、やたらに並ぶ猫画像。インスタは犬飼いフォローばかりだし、Twitterは雑多なフォローリストになっているんだけど、それでも並ぶ猫画像。猫は犬より野良に遭遇しやすいから撮影しやすいんだろうか。それとも猫好きは記念日好きなんだろうか。1/11は犬の日だったはずだが、TLが犬画像で溢れた覚えがない。まあインスタはいつも犬画像だらけだから、気づかなかっただけかもしれないけど。