ドッグショーまとめ

  今回の旅行はドッグショーの見物が目的だった。血統書付きの犬を飼うどころか、まだ犬を飼う予定すら具体化していない素人が体験したドッグショーまとめ。

ショー参加の心得

  • 行く前の情報はホームページの情報が全て:ジャパンケネルクラブ(JKC)のホームページには、ドッグショーの情報が載っているが、審査員と場所、主催者の氏名と連絡先くらいしか載っていない。見学者としては、入場料とか開始時刻とか、駐車場の有無とかを知りたいわけだが、そういう情報はない。クラブの会報誌にならもう少し詳しい情報が掲載されているかもと取り寄せてみたが、ホームページ掲載情報と全く変わらなかった。何なら更新されている分、ホームページの情報の方が新しいくらい。
  • 入場料と駐車場:入場料はかからなかった。河川敷にテントがばんばん立っていて、その周辺に適当に車を駐車すれば良い。で、ぶらぶら敷地に入っていけば良い。入場チェックは特になく、別に怪しまれることもない。「見学者なんですけどー」と言ってわからないことを質問すると、むしろ運営者は実に親切に応対してくれた。素人にはマウントしかけてくる業界*1を多く経験している身としては、ちょっと感動。まあ、ひやかしの一見さんが未来の顧客になる可能性がある業界だからかもしれないが。
  • 受付開始は8時、審査開始は8時半:1日目のドッグショーには10時に到着。半分くらい審査が終わっていた。プログラムも販売していたらしいのだが、既に完売していた。
  • 日焼け対策は万全に:テントはあるが、予約したケンネルの使用ブースなので入れない。河川敷なので日陰が全くなく、日差しも照り返しもきつい。帽子を持って来なかったことを心から後悔した。帽子、サングラス、ネックカバー、日焼け止め、脱水防止の飲料水、これらは必須アイテム。
  • というか、装備と補給は全て自前が基本:会場に見学者向けのサービスは何もない。休憩所どころか、飲食物の販売もない。ケネルのスタッフと思しき子どもはカップラーメンをすすっていた。キャンプ用の椅子があると楽。

ショーそのもののこと

  • 構成:午前中に犬種別の審査。午後からは犬種グループ*2別の審査とショーのトップを選ぶ。今回行ったショーは6ブース用意されており、午前中は一斉に各ブースで審査が行われていた。全体で大体3時過ぎに終了。
  • 犬の審査:審査員が犬を触診する。審査員の指示に従って、ハンドラーが犬を連れて審査ブースをグルッと一周(ラウンド)、またはIターンしてくる。一頭ずつそれを行った後、審査員が順位を示す。様々なドッグーショー紹介にある通り、午前中の犬種別審査が面白い。生でなかなか見られない犬種が見られる。グレート・デーンを初めて生で見たが、サイズが仔牛のようだった。サルーキが予想以上にガリガリ痩せていたのも新鮮だった。あと、長毛種は風になびく毛が美しい。
  • ハンドラーと審査員は皆スーツ:女性はワンピースに白か黒のジャケット。ショッキングピンクや赤のような、目の覚める色を使ったタイトスカートのワンピースが目立った。男性はスーツ。それも吊るしのスーツのようなものではなくて、生地に模様が入っていたり、淡いピンクとかあまり見ないタイプの物。男女とも、何処で買ってくるんだろう。
  • 拍手で応援:ハンドラーと犬が審査のために一周する際、拍手が起こる。パラパラとした1~3人程度の拍手なので、拍手しているのは出場しているケネルクラブの人なのだろう。最初は歩くテンポの目安用に拍手しているのかと思ったが、拍手がズレていることも往々にしてあるし、歩くテンポが異なる大型犬でも小型犬でも拍手のテンポは特に変わらないので、これは応援なのだろう。
  • ショーに出る犬の共通点:首に食い込みそうな細いリードを、顎の下あたりに回されている。首輪やハーネスをしている犬はいない。全然鳴かない。テント内の犬はよく鳴くのもいるが、ショーに出ている犬は鳴かない。他の犬をかまう犬もいない。審査の時に一列に並ぶ際、ハンドラーが犬の足の位置を整えるとされるがままに大人しくしている。随分訓練されているんだろうなあ。興味深く見る。
  • 犬の注意を惹きつけるために:犬はよく訓練されているけれど、ハンドラーは犬の鼻先に餌?*3をチラつかせたり、玩具を見せたりして、犬の視線を統制していた。随分訓練が入っている犬らしいのに、それでも注意のコントロールにはこういう工夫が必要なのか。難しいものだな。
  • 出場寸前まで身だしなみを整える:テント内でドライヤーをかけている。審査ブースに入っても(ラウンドする時以外は!)犬を櫛削っていたりする。出場前のアフガンハウンドは尻の毛をまとめられていたし、美しく見せるために細心の注意が払われていることがよくわかった。

 

 

*1:個人経営のレコード屋とか、スポーツバイク販売店とか。

*2:https://www.jkc.or.jp/modules/worlddogs/

*3:ハンドラーがちょっと噛んだり、ちぎって捨てたりもしていたので、実のところ餌なのか何なのかよくわからない。