妹夫婦といっしょ(2日目・最終日)

 朝5時に起きて、妹と二人で鉄輪の街散策。高台から鉄輪の町を妹に見せたり、私道のような狭い道を延々歩く。町中のいたる所に釜があり、道路からも湯気が立ち昇っている。どこもかしこも温泉ばかりだね、と妹は心底感心したように言っていた。私は何百年も前から、ここが地震や大災害に遭わずこのように豊富な温泉資源に恵まれ続けているのを見ると、神様というのは本当にいて、この土地に温泉を与え続けているんじゃないかという気になる。
 妹はしきりに猫の写真を撮っていた。以前来た時はこんなに猫がいたかなあ?と思うほど猫がゴロゴロいた。妹と二人、建物の品評を「昭和っぽい」「これは平成っぽくない?」等、昭和―平成の軸で評価しながら歩いて回る。この前来た時には行かなかった道を通ってみると、偶然にも秘宝館発見。次回は行こう。
 阿蘇へ出発する妹夫婦と別れ、私は独り市営温泉へ。暑くて汗が引かず、複数回る気にならないので一軒行った後は宿で寝て過ごした。やっぱり冬に来る方が沢山回れていいなあ。今回は蚊も多かったし。でも、浴衣でうろうろして温泉気分を味わえるのは、暖かい季節ならではの楽しさだと思う。
 昨日来て、今日もう帰る。実際の滞在時間は一日足らずだというのに、随分長い時を過ごしたような気がするし、帰ることにまるで現実感が無い。鉄輪にいることにも何だか現実感が無くて不思議な感覚。昼頃のバスに乗って帰宅。家に帰ると何だか物凄く眠くなる。数時間前まで鉄輪にいたのに、何だか物凄く昔のような気がした。そして、自分が猛烈に硫黄臭いのが、何だか懐かしく感じた。
 さよなら鉄輪、別府。また冬に行くからよろしくね! (回数券も買っちゃったし!)