九州北東部を輪行する(3日目:別府1)

元旦メニュー

 ホテルの朝食バイキングにおせちメニューと雑煮があって小躍りする。雑煮大好き。しかし、餅が白玉なので雑煮を食べている満足感が全然ない。帰宅したら雑煮を作ることを決意。

別府へ

 今にも降り出しそうな曇天。別府の宿はゲストハウスにしていた。部屋の中に自転車は置けないとのこと。共同部屋だしね……。夜間は玄関に置かせてもらう約束を取り付け、自転車で出発。不老泉へ行くと、市営風呂は三が日の間無料開放とのことだった。おお、良い時に来た。「市営温泉を中心に回り、途中で別の温泉を見つけたらそこにも入る」という自分ルールを設定してあちこちウロウロ回る。

一期一会

 別府の街並みは相変わらずのように見えたが、海音寺温泉がリニューアルされて、ピカピカに綺麗になっていた。シャワーとドライヤー(コイン式)まで付いてる……。初めて別府の街を訪れた時は何もかも魅力的で胸ときめいたものだったけど、海音寺公園もその1つだった。公園の敷地内にはどう見ても廃屋の棋院の建物があり、その下のベンチではおじさん達が青空の下将棋を指していた。盤を10人近いおじさんたちが囲んで眺めているその光景に、何だか外国に来たような衝撃を受けたものだったけど、今は棋院の建物もなくなり、おじさんたちもいない*1。そして薄暗かった海音寺温泉ももうない。老朽化が進んだあの佇まいでは入るのに勇気がいる人も多かっただろうし、建て替えは仕方のないことだけど、シャワーがついて便利になったのは嬉しいけど、やはり少し寂しい。不老泉(最も好きな市営温泉)もそのうち建て替わるんだろうなあ。入浴の機会を大切にせねば。

夜の別府

 宿泊したホテルはホテルの近所でバーを経営しているそうで、割引券をくれたので行ってみる。客は誰もおらず、私一人だった。バーテンの兄ちゃんに話し相手になってもらいつつ、枝豆をつまみ、ビールを飲む。街中にハングルや中国語が溢れているので、客も韓国や中国の人が多いのか尋ねると、あれは観光客向けではなくて、近隣の大学生(留学生が多い)向けなんだそうだ。元旦は留学生達も帰省してしまうので、元旦の別府は人通りが少ないとのこと。驚きつつ、色々合点がいく。
 店の窓からは、別府タワーが光って見えた。考えてみれば、今まで宿泊したのは全て鉄輪だったので、別府タワーを見たことがない。しかも、朝6時から風呂に行くために早々に寝てしまうので夜遊びもしないし。兄ちゃんの話では、高台にある杉乃井パレスからの夜景はもっと綺麗なんだそうだ。会長(仕事の大先輩)と、会長が今抱えている仕事が終わったら杉乃井パレスに泊まりに行こうと約束しているので、近いうちに行くことになるだろう。楽しみになってきた。

*1:当時の海音寺公園の光景は、三沢洋紀のアルバム「+5」のジャケットに見ることができる。このアルバムジャケットを見た時、ここにも私と同じインパクトを受けた人がいたのだと思い、ニヤリとしたものだった。

三沢洋紀+5

三沢洋紀+5