新感覚開拓

 数年ぶりに昔のバイト仲間がバイト先にやってきた。手料理を差し入れに持ってきてくれたという。メニューはブロッコリーのホワイトクリーム煮。クリームが冷えてて味が薄く感じられて、クリームの味は正直あまり美味しくないが、ブロッコリーの茹で具合が完璧だった。茎は柔らかいのに花芽はシャキッとした食感がちゃんと残っている。出汁で茹でたらしく、ほのかにうま味がついてて美味い。
 このブロッコリーの調理具合、さすがだわーと感心しながらもりもり食べてるところで目が覚めた。時計はまだ午前1時半。とうにタイマーのきれた布団乾燥機を抱いて布団に突っ伏したままだった。
 ついに味付きの夢を見てしまった。薄味だったけど。