別府は鉄輪(かんなわ)温泉へ行きました

 また別府に行きたい、と思って半年。その間に温泉の蒸気で食材を調理する温泉地ならではの調理法「地獄蒸し」の存在を知り、別府に行くなら是非地獄蒸しをやりたい!! と熱望して今回とうとう実現。このブログでも散々騒いだ旅行に、ようやく行ってきました。
 鉄輪は別府に比べてかなり小さな地区だったが再開発が始まっているようで、メインストリートの石畳を綺麗にする工事が行われたり、真新しい市営の蒸し湯があったり、ヤングセンターが改装中だったりして、あちこち工事中だった。別府駅周辺よりもずっと小奇麗で、ところどころの建物に私が大好きな「ただ古いだけ」感はあるが、エリア一帯の時空が違ってしまっているような雰囲気はなかった。しかし、私たちが泊まった宿は典型的な長期滞在客用の宿で、「お好きな方にはたまらない」雰囲気が凄く良かった。同行したIさんは「おばあちゃんちに来たみたい!」としきりに感想を漏らしていた。「温泉湯を引いたヒーター」で室内を暖めるというので、そんなもので部屋が暖まるのか半信半疑だったのだが、部屋はびっくりするほど暖かかったし。
 連休だったので混んでいることを予想していたのだが、客は私達のほかにもう一組だけで、六畳の寝室が別に付いた八畳の部屋(計14畳ってことですな)を与えられる。広いよ! 暖かいよ! 宿に荷物を置いたら早速風呂をはしごし、ビールを買って部屋に戻ってら、早速飲んで昼寝。ああ、ごくらっきゃ。目が覚めたらまた湯に浸かり、地獄蒸しの食材を買出しに行って*1、また湯に浸かって地獄蒸し。米以外は5〜15分程度で全て炊けてしまう*2。それをもさもさチビチビ食べながら、グイグイ日本酒を飲んだ。カワハギの肝が美味しくて驚く。こんなに美味しいものだったとは! 実家の近所でもしょっちゅう獲れる魚なのに! 何で知らなかったの私!! 同じものを使ったアレは、多分壮絶に美味しいんだろうなー。今度やってみよう。御飯も地獄蒸しで炊く場合は釜に入れるせいか、炊き上がったお米がツヤツヤで、それはそれは綺麗でうっとり。
 次の日二日酔いで風呂に入るとえらいことになるので*3、へべれけになるほど飲むことなく就寝。用意されていた布団がマンガに出てくるような夫婦布団*4で、なんだかちょっとニヤリ。

*1:商店の兄ちゃんも地獄蒸しの買出しに来る客を相手にするのは慣れている様子で、「地獄蒸ししたいんですけどー」と言ったら適した食材を手際良く選んでくれた。スバラシイ!

*2:私たちが蒸したのは魚介類と白菜・ブロッコリー

*3:二日酔いまでいかなくとも、少しでも酒が残っている状態で風呂に入ると物凄く具合が悪くなる。

*4:掛け布団と枕の色が、ピンクと青の対になっているもの。サザエさんちの布団みたいな布団。