恋のたまご

 のけぞったりちゃぶ台ひっくり返しそうになったりしながら色々な作家さんの漫画を読んでいくうち、槙村さとるの漫画は好きだと思った。ドロドロ情感にもならず、ストーリーも理解出来る展開だし、読後の爽やかさも素敵だ。
 で、「恋のたまご」。読後の爽やかさは相変わらずだし、珍しい明らかな変顔キャラ*1ともちゃんもいい味出している。
 が、恋のライバル登場!? とか無理矢理仕組まれた見合相手とか、ストーリーに一波乱起こしてくれそうな出来事や人物をあっさり流していくので物足りなかった。その分「自分の仕事」を見つけて意識して働くようになるまでの過程を丁寧に描いたということなんだろうけど、恋のライバルかもしれない人のあの伏線は何だったんだ、別にいらなかったんじゃね? などと思ったのだった。

*1:同じ作家さんの作品内なら、出てくる登場人物達は大体同じ顔の造りをしていると私は感じている。登場人物が美人なのかそうでないのかは、登場人物たちの評価から「この人は美人さんなのだな」と判定することがしばしば。