世の中には色々な(私にはわからない)価値観がある

 車で30-40分ほどのところにある、瀬戸内海の島へ犬の散歩に行った。瀬戸内海の島は殆ど浜辺がない。岩場もない。海に岩の塊を突っ込んだような格好で島がある。だから島の外周はぐるり防波堤で囲まれていて、防波堤から下を覗くと、消波ブロックが積まれているか、いきなり波が打ち寄せているかのどちらかになる。

 海沿いにおしゃれなコテージがあった。平屋で海側は全面ガラス張り。平屋の前は垣根がなく、小さな椅子とテーブルが出してあり、軒先にはBBQコンロが置いてある。ほうほう、オンシーズンにはここでBBQをして、外で食事ができるという寸法だろう。

 ところでこの建物、公道に面しているのである。建物(垣根なし)―公道ー防波堤、という造り。バスルームもガラス張りなので、外からバスルームがよく見える*1。島の裏側なのであまり人が通らないからOK、ということなんだろうけど、こういうことはプライベートビーチとか関係者しか入って来ない高台の別荘地とかでやるもんじゃないのか。

 金持ちの真似をしてみたい貧乏人の夢を叶える宿、と映ってしまい、しかも笑えない(厭らしい)感じがして、何だか哀しいような、情けないような。

*1:一応ブラインドは用意されていた。