女子高生(?)との遭遇

 犬の散歩にいつもの公園へ行くと、イルミネーションで飾り付けを施されていた。おお、(コロナの影響もあって)こういうの久しぶり、とキョロキョロ見て回る。犬は相変わらず。犬の目と鼻の先にイルミネーションの明かりがあることになるんだけど、犬にはどう映っているんだろう。眩しくないのかしら。

 イルミネーションがあると、普段公園では見かけない人々にも遭遇する。ベンチに座っているティーンエイジャーと思しき女子2名が、犬を見て「カワイイー!」と指さす。(あれは何だ)と興味を示す犬。犬よ、あれは若い女子だよ。

 女子達は屈託のないタイプで「えー、触ってもいいですかー?」「噛まないですかー?」とかワイワイ質問してくる。触って大丈夫ですよ、噛まないですよ。女子達は犬の頭を撫でながら「カワイイー!」を連呼。ずっとカワイイしか言わない。おもしれえなこの年頃。犬はワーワーギャーギャー言われながら触られたことが無いので引き気味。そして私は女子達に犬種を訊かれて「雑種ですよ」と答えたら、「雑種って何ですか?」と問い直されて言葉を失う。「101匹わんちゃんの犬みたーい」と言われるが、毛並みに白と黒が入っているという以外ビタイチ似てねえからな。大体ウチの犬はトライカラーだし、101匹わんちゃんの犬はウチの犬より2回り以上大きい犬(ダルメシアン)だからな。犬クラスタ外の人だとこういう認識か、となかなかの衝撃。

 大騒ぎしながら撫でられるわ、傍をデコトラ自転車*1が大きな音を立てて走り抜けたわで、犬はすっかり萎えてしまった。犬の状況の説明を女子達にしてお別れする。犬の心情の解説を自分がする時が来るとは思わなかった。犬は経験値を積み、私も久しぶりに遠慮のない若い女子に会って面白かった。犬のことを(多分)全然知らない人ってこんな感じなんだな。

*1:電飾を派手につけた自転車。電飾の電源もダイナモから取っているのか、漕いでいると物凄くうるさい。現住地の名物自転車野郎でもある。