青春センチメンタル

 相模鉄道都心直通記念のCMが凄く良かった。

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二階堂ふみは相変わらず私の琴線を鳴らしっぱなしだし、BGMに使われるくるり「ばらの花」とサカナクションネイティヴダンサー」のマッシュアップも衝撃だった。こんなに違和感なく溶け込めるんだ……。高齢者施設で勤務している時に、「炭坑節」と「浦島太郎」のマッシュアップを聞いた時以来の衝撃だわ*1

 しかし、「ばらの花」はつくづく私のアンセムというか、もう聴くと何ともやるせなくなる。この曲を聴くと、好きな人にどうでもいい嘘をつくのが好きだったことを思い出す。昼食に食べたメニューを違えて報告するとか、本当にどうでも良い嘘をついて、何だか楽しんでいた。隠し事を持つのが楽しかったのか、些細な罪悪感や裏切りを楽しんでいたのか、今となってはもうよくわからない。そして、あの曲のフェイドアウトは、私がこの人を好きなこと、この人と過ごした記憶、この人から私が遠ざかっていくこととリンクしているように感じられて、胸を締めつけられたものだった。今も思い出してしまう。

 

*1:認知症の利用者さんがピアノを弾いていて、調とリズムが近い? か何かで、炭坑節の途中で浦島太郎になっていた。意図的なマッシュアップではないし、まだマッシュアップという言葉も人口に膾炙していなかった時代の話である。しかしとても驚いて感銘を受け、そして楽しくなったものだった。