育児と介護

 母と電話で雑談。母は「疲れた、もう大変」を電話の中で必ず1回以上言う。姪っ子1号2号の平日育児は母担当で、実際に大変だし疲れるだろうから、仕方ないとは思っている。
 今日何かの折に「相手に対して変に情があると、反って支援が上手く行かない」という話になる。自分の希望を相手に期待してしまったり、客観的に相手を見ることができなくなるからなんだろう。

「私は介護も同じだと思っていて『介護はプロ、家族は愛情を』をモットーで要介護者に関わる方が、家族も要介護者も幸せだと思うのよ」

と、得々として持論を述べたところ、電話の向こう側の母が低い声で「育児も同じだと思う……」と言ったので少し慌てた。実際のところ、育児も介護も大筋では同じだとは思うんだけど、育児は子どもの成長とともに負担が減るので、“家族負担でも良い” という風潮が主流なのだろう。でも、どちらも「少人数の密室で行うと互いに追い詰められがち」という点は一緒なので、極力色々な人の手を入れる方が良いとは思っている。