【What's the difference ?】 LÄ-PPISCH at OSAKA BIGCAT(大阪・心斎橋)

前振り

 同世代の職場の先輩から誘われ、断る理由も特にないし、こんな機会でもなければまず観に行かないだろうから了承。彼女が私を誘った理由は「同世代で、音楽が好き(バンドブーム体験者)だから」とのこと。レピッシュ、聴いてはいたけどバンドブーム終焉後のフォローはしてないから大丈夫かな……。
 一応予習をしておこうとyoutube漁っていたら「水溶性」の動画を見つけて、呆気にとられる。

何というシュールな歌詞世界。と思ったが、考えてみれば「腹踊り」の人達だもんなあ。そしてどちらの作詞も現ちゃん……。現ちゃんの偉大さを再認識。

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BIG CATというところ

 キャパ850と聞いていたので、ロッカーは満杯&クロークが開かれるだろうと予想しつつ、念のために駅のコインロッカーに荷物を突っ込んで入場。先に入っていた先輩と合流すると、クロークがないそうで、先輩は大きいキャリーバッグを抱えたままだった。ちょっと気の毒。

レピッシュ

 私のレピッシュイメージ映像は「原色のスーツ着て暴れる5人組」だった。それから20年以上経っているわけだが、あんまり年取った印象を受けなかった。マグミ、動き回っているし。以下、覚え書き。

  • 軽い熊本訛りのある話し方で、マグミはよく喋る。で、インタビュー*1の印象通り、あんまり面白くない。
  • ファンが実に協力的。マグミがステージ最前列でダイヴしたところ、ファンが逆モーゼの要領で結集し最後方まで送ってあげてた*2。ファンの上で鬨の声をあげるマグミ。プロレスみたいだなーと思いつつ、暖かく見守る。
  • 何か見覚えのある派手なキーボード奏者が。大阪だし、あの人か……と思ったら、やはり「あの人」奥野真哉さんだった。ソウルフラワーユニオン未見なのに、この人との遭遇率の高さといったら! 奥野さん色んなところで働いてるなあ。
    • その奥野さん、マグミから「ソウルフラワーユニオンの……」と紹介されていた。ほぼ同時期からの活動仲間だろうに、ニューエストモデルから紹介しないの? と思ってたら「紹介浅いな! ニューエストモデルから言わないの?」と奥野さん自身からツッコミが入っていた。わははは。

ソリッド・ファンデーション

ソリッド・ファンデーション

ニューエストモデルは格好良くて好きだったが、中川さんが怖かった。女子中学生の目から見ると、なんかすぐ怒りそうで。

  • 現ちゃんの話が出ると会場はちょっとしんみり。現ちゃんの変人ぶりや姑息さを笑うエピソードが開陳されても、笑いつつやはりしんみり。「届くかもしれないよ」とマグミが促すと、フロアからは「現ちゃーん!」コール。「届くわけないのに、バカだね」とマグミ、笑う会場。何だか私もしんみり。
    • そして一切話題に上らない雪好……。生者を話題にするのは難しい。
  • 曲ごとに決まった振り付けがあるようで、レピッシュも『そういう文化』のあるバンドだったんだと思いつつ見守る*3。そして「私は大体の振り付けはできる」と胸を張る先輩を、異世界の人物を見る眼差しで見る。
  • 「美代ちゃんの×××」、「OUR LIFE」、「CONTROL」など、中学生の頃にリアルタイムで聴いていた曲群を聴くと否が応にも(自分が)盛り上がる。やっぱりこの頃に聴いていた曲って、脳の何処かに焼き付けられているんだろうな。
  • 生「水溶性」が聴けたのはちょっと感激した。

 今回のライヴは数年ぶりの再結成ライヴだったらしい。客は私と同年代が主体、西日本のあちこちからやってきたようだった。私はファンというには情緒的な思い入れがあまりなく、その立ち位置で楽しんだライヴだった。一方で、長くバンドを見守ってきたと推察されるファンの優しい雰囲気に、何だか感慨深い気持ちになってしまった。二十歳前後の頃はファンのこういう優しい雰囲気が嫌いだったのだけど、今はそうでもない。歳の分だけ色々な思い出が出来て、考え方も変わる。
 以下はセトリ。

  1. For You
  2. 美代ちゃんの×××
  3. F5
  4. タンポポ
  5. ハッピーエンドが好きなのに
  6. サイクリング
  7. JACKの憂鬱
  8. Second Wind
  9. CONTROL
  10. ソラミミ
  11. パーティ
  12. 東京ドッカーン
  13. miracle
  14. 混沌とした時代
  15. 回送電車
  16. ドライブ
  17. OUR LIFE
  18. Water
  19. LOVE SONGS
  20. Magic Blue Case

EN1. 水溶性
EN2. VIRUS PANIC
EN3. ANIMAL BEAT

EN4. プレゼント
EN5. KU・MA・MO・TO
(LÄ-PPISCHホームページ)

*1:中学生の頃よく読んでたRRN(ビクター出版が出している雑誌)によく載っていた。

*2:その後再前方までまた送っていた。いずれも私は逃げた

*3:考えてみれば20年以上あちこちライヴに行ってるのに、『そういう文化』にほとんど会わずに来ている。どういうことなのか自分。