ラウンジサウンズ SPECIAL  at VOODOO LOUNGE (天神)

 まだココロは落ち着かないが、リハビリ的に行こうということで。
 19時開場ということだったが、開場時刻は遅延し開演時刻は結局20時過ぎに。5バンド出演するのに終電までに終わるのか不安になる。
 入場すると、あちこちで客同士が挨拶し合っていた。固定ファンがいるのかと思ったが、その後開演前にあったボ ギーさんのインタビュータイムでは、呼ばれた出演者がフロアから普通に登場していたので、挨拶し合っていた人々は客兼出演者だったのかもしれない。
 喪服の入った大きなカバンはコインロッカーに突っ込む。チケットでドリンクを頼もうとすると、カクテルの種類の豊富さが目につく。試しに注文してみたら、ちゃんとシェイカーで振ってて驚いた。うーむ、知れば知るほど素敵なライヴハウス(?)だぜVOODOO LOUNGE。

lem

 粘液でフロアが満たされて、深く沈んで行くような感じの音。腕が原子に戻って行くような感覚にとらわれて、自分の腕を何度も見てしまったよ。こういう音は好きなんだけど、不安定な状態の時にこういうのを聴くともっと深いところへ連れて行かれてしまって浮世に戻ってくるのが大変なので避けた方が良いな、と思った。CDで家で聴きたい。

nontroppo

 急にフロアへ客がわんさか出てくる。さすがイベント主宰者のバンド。曲は前回よりもロックンロ〜ルな感じ。安心して聴いていられる感じは相変わらず。

ラボ・リボルバー

 インタビュータイムにあった、田舎の農道みたいなところで録音したという野外録音の話とリーダーの素敵な前髪*1の印象が物凄く強く、音はインタビューほど印象に残らなかった。すまん。このバンド、ギターがいるといないとではまるで別物バンドのように聴こえるだろうと思うんだけど、ギターの人はホントにサポートメンバーなんだろうか。ネタだったんだろうか?

埋火

 読み方がわからず、演奏時には知ったんだけど今はもう忘れてしまった。インタビュー時に出てきたメンバーの仕草の落ち着かなさ*2が気になってたまらなかった。私も人前で話す時は知らず知らずのうちに手がモゾモゾ動いてしまう派で、先生からみっともないので気をつけなさいと注意されたことがあるのだが、なるほどと思った。人の振り見て、というやつですね。

 今まで聴いてきた出演者達の音の中では、最も私が馴染んでいるタイプの音。こういうの好きなはずだし、悪くないんだろうけど、ボーカルが気になって落ち着かない。何が気に入らないんだろうか。高い音に移る時にちょっと苦しそうなのが駄目なのか? でも、それならアポロチームも駄目なはずだけど、アポロチームの声がひっくり返ってちょっと素っ頓狂になってる感じはむしろ好きだし。ロックっぽい佇まいが駄目なのか? でも、ひさこちゃん愛葉さんとかは好きだしなあ。何だろう、何が気に入らないんだろうと考えているうちに演奏が終わってしまう。もう何が何だか。

ベアハグ

ベアハグ

ドグラマグラ

 入場時にどのバンドを観に来たか尋ねられるのだが、この時に名前を挙げた客数によってギャラが決まるとかなんとかだったらしい。私が入った時(入場最初期)にはドグラマグラの項目にはまだ客数の記入がなかったのだが、大丈夫だったのかドグラマグラ*3
客がどのくらい出てくるかと思ったが、結構皆フロアで観てる。全身の関節をガクガクさせて踊っているスーツ姿の人がいて、思わず見入ってしまう。あの「ガクガクした動き」は大人の動きだよなあ。
前回がボ ギーさんのイベント初出演だと思うのだが、その時はトップで、今度はトリ。何だか極端な順番移動ですなあ、という気もするが順番と客寄せにそれほど深い意味はないのかしらん。終電キワキワになるようなイベントなので、今回は目玉出演者を真ん中に持ってきたのかしららん*4。7月に呆けすとら界隈の人々総出演のイベント「真夏ノ夜ノ夢」が福岡であるので、今回の出演は宣伝の意味合いもあるのかしらららん等々考える。ジャンベの人たちも入って、賑やかだったし。
こう書くと何だか凄く冷めて観ていた様な感じだが、実際は1曲目が楽しくてバシバシ踊っていた。ゆらゆら帝国の「evil car」を彷彿とさせるベースラインに呼び込まれて、いつの間にやらあれあれあれ、という感じ。ふと時計を見たら11時半だった……。いかん、注意して時計を見るようにしないと終電乗り逃がすなコレ*5。2曲目は反戦メッセージのにおいがする歌詞のついた歌で、ちょっと固まってしまう。死を連想させるようなものは祖母の死をまだ鮮やかに想起させてしまうので、あまり触れないようにした方が楽だな。で、「ナーダム」でサクッと演奏終了。ドグラマグラのライヴには大まかな起承転結があると思っているのだが、あまり起承転結感もなく。4月にお腹いっぱいライヴを堪能した感覚がまだ残っている身としては物足りなかったが、5バンド出るイベントでは物足りなくても仕方がない。

3×3×3

3×3×3

DJ

 埋火の後だったか前だったか、東京少年の「Shy Shy Japanese」がかかって思わずうおお懐かしー!と思った。10年ぶりぐらいに聴いたんじゃないか。ドグラマグラ終了後はRCの「スローバラード」だった。前回の「与作」にもひっくり返りそうになったが*6、今回もなかなか。あと全然ちゃんと聴いていた覚えがないのに、前奏聴いただけでスローバラードだとわかった自分に驚いた。どこで覚えたんだろう。

もーいいかい

もーいいかい

スローバラード

スローバラード

*1:極端に短い前髪。凄く可愛いんだが、髪量が死ぬほど多く剛直毛の私には絶対できない前髪スタイル。絶対できないせいか、憧れも強い。

*2:ジーパンをゴシゴシこすったり、股の間に手を挟んでみたり。

*3:ドグラマグラのライヴでよくお見かけする方を2人確認したので、その人達と私で少なくとも3人は確保できたはずと踏んではいるが。

*4:loomさんのコメント参照。

*5:実際は11時50分には終演だったので終電に乗るにはちょうど良い時間だった。素晴らしい。

*6:だっていきなり「ぃよさぁぁぁぁくぅぅぅ ぃよ~っさぁくぅぅぅ〜♪」と爆音で鳴るんですもの。