現実と誰得

 携帯からネットにアクセスすると、えげつないエロマンガバナーが出てきて閉口する日々は相変わらず続いている。で、最近よく出てくるエロマンガバナーは「おじいちゃんが息子嫁と何十年ぶりかの激しいセックス」というもので、干物みたいな身体の爺ちゃんが爆乳の若い嫁に覆い被さっている。業者の最近のプッシュはこの漫画なのか。しかし今の爺ちゃん達(70-80代)の子ども世代は50-60代が多い。息子嫁がこんなムッチムチの若い娘のわけ無い。この肌の張り方ならなら孫嫁だろ、息子嫁なら皮膚がたるんで柔らかくなってるおばちゃんとの絡みを描かないと。少しは「抱落夫人」を見習いたまえよ*1
 物凄く気になっているのは、この漫画は一体どんな層をターゲットに作られたのかということ。リアル70-80代が積極的に携帯からネットにアクセスするとは考えにくいし。今の10-30代が自分の老後を考えた時にこの漫画にアクセスするんだろうか? しかし自分の50-60年後の性生活のことなんか考えるものだろうか。誰をターゲットに描いた漫画なのか、考えれば考えるほど不思議で仕方ない。そして、体力が落ちた年齢になっても「勃起・激しいセックス」をするもんだというメッセージが出されるのは、男性にとってプレッシャーじゃないのかしらとか色々考える。これもセクシズムの一種かしら。

*1:しかし「抱落夫人」は描かれる女性の妙なリアリティがかえって気味悪いかもしれない。そして(おそらく)作者想定外の面白漫画。