雑柑の季節

 先週農協の産直に行ったら八朔が売られていた。愛しき雑柑の季節が来たのだ。で、最近スーパーに立ち寄る度に文旦と晩白柚(ばんぺいゆ)が出回ってないかチェックしていた。
 文旦と晩白柚はマイフェイバリット雑柑の二大巨頭。どちらも美味しいのですよ。果肉が硬くてシャキシャキしてるけど瑞々しくて香りが良い。味が淡泊で後に残らない。食べるまでに必要な一連の皮剥き作業も私は好きだし*1、文旦と晩白柚は皮剥き過程の途中で実が崩れない*2ところも気に入っている。薄皮がきれいに剥けるのも気持ちがいい。
 しかし、文旦も晩白柚も出回っている物のほとんどは贈答用の高級品だ。文旦は1個400円、晩白柚は1個1000円くらいするのはザラ。家庭用に買って食べるにはあまりにもお値段が良すぎる。しかしどちらも西日本の特産品なので(文旦は高知、晩白柚は熊本)、二級品の文旦や晩白柚と遭遇する率は結構高い。それでも手ごろな値段の文旦を見つけるのは難しい。良い文旦は多くが東京方面に出荷されてしまうし*3、二級品が沢山回ってくるほど高知と距離が近いわけでもないから。だから、安い文旦は私の中でちょっと興奮を引き起こすアイテムだったりする。

*1:手でいじり倒さないと食べられないようなものが結構好き。巨峰は種ありがいいしフライドチキンも肋骨が浮いてる部位が好き。しかし蟹はイラつくことがままある。

*2:甘夏等は果肉が柔らかいので果肉が崩れやすく、実はグズグズ、手は汁でダラダラになってしまう。とても嫌。

*3:東京は本当に地方の色々な物が集まってくる場所だと思う。ただし値段が高過ぎて貧乏人には接触する機会が意外とない。福岡に来なかったら、文旦も晩白柚も知らないままだったんじゃないかと思う。