犬の子

 田んぼの畦道のような場所で、全長120cmはありそうな巨大なシェパードが子犬に授乳していた。これが何組もおり、畦道は子犬でギッシリ埋まっていた。
 これらの犬が成長して群れを形成したら大変なことになる。戦慄して、保健所の然るべき部署へ連絡をした。連れが可哀想だと言ったが、私は全くそう思わなかった。害獣と見なすと命がナントカとか全然思わなくなるのは、やはり田舎育ちだからなのかしらんとかぼんやり考える。