心的外傷と回復

 ヒステリーの発見と再発見、PTSDが確立されるまでの過程をわくわくして読んだ。冒険譚を読んでいるような感じ。さらに中井久夫の訳が格調高いというか、文学的な味わいがあってしみじみする。必要があって読んでる本にこういう雰囲気の本はあんまりないからなあ。

心的外傷と回復 〈増補版〉

心的外傷と回復 〈増補版〉

 しかし、(私の中で)この本とセット的位置づけになっている「災害の襲うとき」が絶版になっているのが悲しい。この本も手元に置いておきたいんだけど復刊してくれないかな。
災害の襲うとき―カタストロフィの精神医学

災害の襲うとき―カタストロフィの精神医学