超自我登場

 露悪的に喋り過ぎてしまったな、と後ろめたい気持ちで立ち尽くしていると、目の前の事務室だか診察室だかのドアが開いて、60代くらいの小柄なおっさんが出てきた。
「もう少し礼儀正しくしなさい」
 小さい子を諭すような言い方で穏やかに彼はそう言った。それから、ふう、と小さく息をついて、私の頭をポンポンと軽く叩くと、また部屋の中へ戻って行った。
 うっわー、絵に描いたような超自我キター! と、目覚めて少し盛り上がる。