COALTAR OF THE DEEPERS VISITORS Team at 新宿Loft(東京)

 初期メンバーでのライブ、ということで行ってみることにする。「QUEEN'S PARK ALL YOU CHANGE」「THE VISITORS FROM DEEPSPACE」なんかは好きだったので、見逃したら後悔しそうだったので。本当は大阪公演に行きたかったのだが、仕事の都合で仕方なく東京公演へ。

  • メンバーはネギシ、ナガサワ、カンノ、ナラサキ。
  • 「ロックンロール!(ネギシ)」「ロックじゃないし!(ナラサキ)」という、両サイド(ネギシさん、ナガサワさん)のベタな熱いMCと、フロント・ナラサキさんのMCのテンションが合わなくて面白いことになっていた。
  • このバンドはシューゲイザー+メタルというイメージだったので、ギターバンドだと思っていたのだけど、ドラムが凄く良いのね。シャカシャカした中音域の音が多いんだけど、リズムがタイトで格好良い。あと、クラッシュシンバルが6種類下がっていてエラいことになっていた。ダビデの星型のハイハットなんて初めて見たぞ。
  • ナラサキさんは地声も高めだった。特撮で見た時は髪と身体のモッサリ具合からいかにもメタルっぽかったが、今日はレイヤーをたくさん入れた黒髪で、少し痩せたのか頬も少しほっそりした印象で、不登校の女子中学生みたいだった。あとデス声から甲高い声、甲高い声からデス声の切り替えが自在で、職人技だわあと感心。
  • 以前一度見た時も客が物凄くタテノリで驚いたのだけど、掛け声をかけたり、拳を振ったり、曲ごとに色々御約束があるのだなあと思った。「お約束」があるバンドを普段あまり見ないので、なかなかに新鮮。15年くらい前に見たeastern youth以来じゃないか? 「Amethyst」でナラサキさんが「レッツゴー!」と声をかけていて、そういう曲なんだ! とちょっとびっくりする。
  • 男性客多かった。
  • 生「my speedy sarah」「Deepers Are Scheming」は嬉しかったなあ。エネルギッシュに走り抜けたライヴだったので今回の構成には合わなかっただろうけど、「sinking slowly」が何処かで聴けたらかなり嬉しい。

 全然ノリについていけてなかったが、バンドと客のグルーヴはよく伝わってくる良いライヴだった。何だか胸温まる思いで、帰路についた。