今日は一日“不良音楽”三昧 を聴いている

 田舎の中学生だった私は、周囲にいる「不良(ヤンキー)」が大っ嫌いだった。嫌いというか、軽蔑していた。「悪い話」とか「他の不良に気合い(喧嘩)勝ちした話」とかする奴を内心馬鹿にしていた。大体そいつらの聴いている音楽は何故かBOOWY尾崎豊が定番だったので、氷室京介好きな奴とか見下していた。そういう自分はエレファントカシマシのファンクラブに入っていて*1、愛読書は坂口安吾安部公房。思えば、陰鬱な中学生だったなあ。
 そんな風なので今回の特集前は少々悩んでいた。『ロック=不良の音楽』的なイメージはあるが、自分の好きなジャンルは全然不良のイメージがない。不良は喧嘩強くないといかんように思うが、パンクの人達とか喧嘩弱そうだし……。大体「ああ、不良だね」と思う音楽ってマッチョなイメージが強くてな。あとはロカビリーとかか?
 そんな感じでブチブチ言ってたのだが、案外楽しく聴いてる。「ああ、これは不良だね」と頷いたり、「不良そのものというか、メタ視点で不良を扱ってる曲だね」とか無理矢理解釈したりしながら。ダムドやラモーンズもかかった。衝動性の高さを不良のポイントとするなら、やっぱりパンクも不良の音楽なのかな。そしてダムドは格好好い。パーソナリティの「濁音が多いところが不良!」というコメントに笑う。あと、湯浅学さんがやたらコメントを寄越しているところもツボ。

*1:しかも「生活」を出して、一番針が振り切れてた時代のカシマシ。

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