三国志(横山光輝)1-6巻

 過去の名作はとりあえず押さえておくべきでしょ、という教養主義的な発想に基づき、横山光輝三国志を読み始めた。「え、そことそこがくっつくの?」「え、そこで裏切り?」とか、思いがけない同盟と裏切りの繰り返しに呆気にとられること度々。「昨日の敵は今日の友」という慣用句がこれほどしっくり話は初めて見たような気がする。この慣用句の意味するところが感覚的にずっと理解できなかったのだが、そうかこういうことなのか、とちょっと思う。
 しかしこの人達は人質を取る(婚姻関係を結ぶ)とか、裏切りにくくなるような条件をどうして課さないのか不思議。それとも、そういう風に考えるのは日本的な考え方なんだろうか。

三国志 1 (潮漫画文庫)

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