くら寿司とわたくし
帰り道、くら寿司が幹線道路沿いに建設中であることに気がつく。
つ い に 我 が 街 に も く ら 寿 司 が !
内心思わず快哉を叫ぶ。くら寿司、以前一度出かけてからすっかり好きになってしまって、ずっと行きたかったんだけど近くにはなくて、延々先延ばしになっていたのだ。
くら寿司の何が好きなのかといえば、徹底した機械化にまつわるあれこれにつきる。まずスタッフがいない。私が入店した時間は夕方で、昼食にも夕食にも合わない実に半端な時間帯だったのだけど、この時店員は誘導と会計をする人一人だけしかいなかった。半端な時間帯なので客もほとんどおらず、がらんとした店で寿司を食べた。レーンの中に寿司を作るスタッフ(板さん)もいない。レーンに自分の食べたい寿司が流れていない時は、ボタンを操作して注文すると、座席の上に付いている別のレーンに注文した寿司が届く仕組みになっている。作り手と一切顔を合わせることがない。声すら聞かない。山岡さんが見たら激怒しそうなシステムだが、ここまで徹底しているとむしろ清々しい。20年くらい前の近未来映画みたいだと思った。
- 作者: 雁屋哲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1986/10/01
- メディア: コミック
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……何だかくら寿司の魅力について、全然魅力的に語っていないような気もするが、でもこれらの理由故に私はくら寿司に惹かれたのだ。我が町のくら寿司もオープンしたら是非行きたいと思っている。開店後の混雑が落ち着いて、食事時から外れた時間帯に、独りで。