親知らず治療終了

 とうとう病院を変えてまで治療することになった親知らずだが、本日ようやく新しい金属を詰めてもらい、治療完了。「奥過ぎて処置が難しい」という理由で前の病院では散々治療を嫌がられた歯だったので、在住地域では最も大きい病院の歯科にかかって治療してもらった。しかし、何しろ難しい症例ばかり扱う病院なので「普通の虫歯の治療」*1はあまり扱わないのか、処置にあたるドクターに物品を手渡すスタッフが何だか物凄くモタモタしてる。ドクターが「セメント」と言ってもパッと出てこないセメント。イラッとするドクター。この「モタモタ→イラッ」のやりとりが3回くらいあり、ついにドクターから教育的指導が入った。
大口開けた私の顔の上で繰り広げられる、暗雲立ち込めるやりとり。
頼むから処置に当る人の機嫌悪くさせないでー、私の歯がかかってんのよ! とハラハラ。明らかに萎縮して更にパフォーマンスが低下するスタッフに、もたついて師匠にどやされる自分の姿を重ね合わせて胃が縮んだり、何だか歯の痛みとは別の意味でしんどい治療だった。
 「不活性で怠惰な肉体の神秘」のはいねさんが、外科手術中におけるモタモタについて書いているが、あの記事に出てくる患者さんは麻酔で意識がなくて(多分)、不幸中の幸いだったと思う。意識があったら自分の体の上で繰り広げられるあんなやりとりは、不安と恐怖でたまらないだろうから。

*1:位置が極めて処置しにくい場所にあるというだけで、治療の内容自体は普通の虫歯の治療。