かなづちスープ(食べたくなる本)

 本を食べたくなるんじゃなくて、本に出てくる食べ物が食べたくなるんです。私はこれ、しょっちゅうです。
で、子どもの頃魅了して止まず、未だに時折思い出す「本に出てくる美味しそうな食べ物」の1つが「かなづちスープ*1」。具材にかなづちを入れて煮込むと美味しいスープができる(スープを食べ終わったらかなづちは再利用)という話で、寒そうな暗い絵柄(作者ロシアの人っぽいし)と、スープの温かそうな様子が対比になって、それはそれは幼い私の心を惹いた。
 馴染みのない野菜(豆)スープを時折無性に食べたくなる(そして毎回大して美味しくないのにまた作りたくなる)のは、かなづちスープの影響だと思う。多分。

*1:この本、はまぞうでは出なかった。どうも絶版らしい。