悪童日記
ここ数年小説を読んでおらず、久しぶりに読んだ小説だと思う。しかもこの作品、10年近く前に読んだことあるんだけど。
今読むとまた違う印象を受ける箇所もあったが、奇妙な読後感は相変わらず。「起こった出来事以外の記述は禁止」という双子のルールに則って文章が進んでいくので、双子の感情を双子の行動からしか推測できない(そして双子の感情とパターンを掴めてない)からか、双子がいやにカタイ、抑制した存在と感じるからそう思うのかわからないが、そこが凄くひっかかる小説。
続編も読んでいたけどこれまた忘れてしまったので、これから読む予定。作品が進むにつれ*1、トーンダウンしていった印象が残っているんだけど、今読むとまた違う感想を持つかもしれない。楽しみ。
- 作者: アゴタクリストフ,Agota Kristof,堀茂樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1991/01
- メディア: 単行本
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*1:三部作