実家の犬

 帰省時恒例、父と犬の散歩。犬の毛並みがパサついており、何だか薄汚れて汚らしい。それを指摘すると「ノミがついてるんだよ」。聞けば、シャンプー後の乾かしが不十分だと皮膚病になるからという理由でずっとシャンプーをしていないし、フロントラインも「多分大丈夫と思って」していなかったらしい。いや、駄目だろそれ。しかも(湿度も高いけど)ジリジリ暑いこの時期は絶好のシャンプー時期じゃん。洗おうよ! 鼻息荒く主張するわたくし。室内にまでノミがわいたら大変なことになる*1
 しかし、いざ洗おうと私が支度していると、その間に父は殆ど犬を洗ってしまっていた。私の出番殆どなし。こんなに早く取り掛かれるんだったら、もっと早く洗ってやれば良かったのにと思うが、多分「私がいる」というオプションがないと億劫なタスクだったのだろう。
 洗浄は父が済ませてしまったので、タオルドライを担当するわたくし。胸の辺りをワシワシ拭くと犬が腹を見せて寝転ぶので、好機とばかりに拭きにくい腹や足の付け根を拭いてやる。胸や腹を拭くうちに犬の脚がどんどん伸びてきて、魚の開きのようになる。気持ちが良いのかと思って犬の顔をそっと窺い見ると、犬は目を見開いていた……。まだまだ犬の感情が推察しきれない。拭き終わると、タオルの端を咥えて私と引っ張りっこ。楽しいんだか何だか全然わからん。しかし、独りで遊ばせようと私が離れてしまうとタオルを咥えるのを止めてしまうし、私が犬の口の近くのタオル生地を握っても手を絶対に噛まないので、私との遊びだということは心得ているらしい。相変わらずジェントルだなあ。
 カメラ馴化キャンペーンの一環で、写真も撮ってみた。

 カメラを向けられることに緊張する動物は多いが、彼も戸惑った様子で困惑しきり。顔をそむけるのを私が追っかけてカメラ目線写真を撮った……という嫌がらせ写真。その後、フロントラインもしてもらったらしい。次に会う時にはノミ問題が解決していると良いのだけど。

*1:小学生の時に野良猫を抱いたらノミを移されてえらい目に遭ったことがあるので、ノミの脅威は体験済み。