今頃になって気がついたこと
その2
昨日レコード屋の店長さんと話している時「MP3で(アルバム単位でなく)曲単位で音楽を買うことの嘆き」の話になった。曲単位で購入していてはアルバムとして構成を楽しむ聴き方はできないだろうと言う。それで私が「自分はCD世代だが、レコード世代とは聴き方が違っているのだろうと思っている」と言うと、同意して店長。レコード盤のアルバムは途中でA面からB面へひっくり返す手続きが入るため、B面のトップに入ってくる曲は耳目を集めるような曲を持ってくるものだったらしい*1。この話でハッとした。
私が中学生の頃(90年代初頭)、「CDって6曲目くらいにキラーチューンが入っているよなあ」と思っていた。1曲目でバーン!と始まって、ちょっと耳が落ち着いてきた頃にシングルカットされた曲や、新展開の序章となるような曲が6番目くらいに来る。これは、慣れて注意が落ちてきたところで、再び注意を高めるためにこのような措置を取っているのかと考えて何となく納得していた。しかしそうではなくて、アルバムがレコードで作られていた頃の名残*2だったのか! 20年以上音盤買ってきて、昨日ようやく気がついた! しかも聞いたその場ではなくて、寝る支度をして布団に入る寸前に気がついた! 何と漫然とこの20数年音楽を聴いていたのだろうとすら思った。