逃れ難きヤンキー文化

 最近連日年度末進行。今日も今日とて年度末進行。で、気がつくと何故かBGMがBUCK-TICKに。1本のライヴを丸々収めたコンテンツが好き。特に2000年代以降のライヴは「次の曲はこれか!」という意外性があちこちにあって楽しい。
 「狂った太陽」以降のアルバムは全て一通り聴いていて、ライブコンテンツを見るためにニコニコ動画のプレミアム会員になっていて……という現状を振り返ると、自分は随分BUCK-TICK好きだと認めざるを得ない。ポストパンク/ニューウェーヴな音は好きだし、00年代以降の櫻井さんの表現力は飛躍的に向上して、歌謡曲的な情趣に溢れているし……とか色々言葉をつけようと思えばつけられるのだろうけど、通底してヤンキー的なダサさがあるこのバンドに惹かれる自分にガッカリしてしまう。「独壇場beauty」の最初のバスドラとか腰が砕けるほどダサい。でも聴いてる。
 私は田舎育ちだがヤンキーが大嫌いで、当時地元にうじゃうじゃいたBOØWYのコピバンとか死ぬほど馬鹿にしていた。しかし結局この系譜に連なる音を聴いているのかと思うと、自分の中にもヤンキー文化の影響はちゃんとあるのだと思う。認めたくないけど。
 ところで、BUCK-TICKを聴いている話を偽兄にすると、毎回凄く笑われて馬鹿にされる。まあ仕方ないとは思う。しかし「ROMANCE」の一節とかをソラで歌えるところを見ると、ちゃんと一通り聴いた上で馬鹿にしていることがわかる。偽兄の世代から言えば「BUCK-TICK? 『JUST ONE MORE KISS』でしょー?」で一蹴しても不思議ではないのに*1。偽兄のこういうマメさは本当に尊敬してしまう。
 

*1:この前は「エリーゼのために」も歌っていた。情報が更新されてる!