乗り慣れない路線

　20時頃、疲労困憊で電車に乗った。この電車は各駅停車で、乗っていればそのうち自宅最寄駅に着く。

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　いつの間にか眠り込んでいたらしい。今電車はどこを走っているんだろう。車窓の外が暗くてよくわからない。しかし、山間を走っているような気配があり、明らかに自宅までの帰り道ではない。おまけに時計は22時を回っている。ここはどこなんだ！ 明日は6時起きで名古屋なので、見知らぬ街に泊まるのは避けたい。帰れるのか私。
　電車は山間を抜け、南紀白浜駅に止まった。南紀白浜はバスツアーでも聞いたことがある名前だし、大きい駅だと考えて下車。幸い、戻りの電車はまだあるようだった。しかし、これに乗ると何処まで戻れるのかさっぱり見当がつかない。とりあえず「渋谷」と表示が出ている古い電車に乗る。乗るとすぐに電車は走り出したが、次の停車駅は新宿とのアナウンス。どんだけ止まらんの!? 名古屋止まれよ！ 名古屋に!! ああ、明日の仕事はもう絶対間に合わん……。
　目の前が暗〜くなっていたら、「こんなことにならなくて良かったね」ともう１人の私が頭の中で言った。
　今週は月曜朝にも「仕事に間に合わない」夢を見た。同系統の夢が続くなあ。