FILE-UNDER presents "Convex Level Release Party" at HUCK FINN (名古屋・今池)

 convex levelのレコ発in名古屋。まだ全然名古屋に慣れていないし、太閤口周辺と今池以外は良い場所だとも思えてないけど、ここまでバンドが来るか来ないか気を揉まなくても来てくれる場所に引っ越してきたのは大変嬉しい。何たって東京と大阪の間ですもの、ついでに寄ってくれるよね! みたいな。

HUCK FINNというところ

 地下に降りる階段、ステッカーだらけの壁面と二重ドア*1。っしゃー、久しぶりにライブハウスらしいライブハウス来た来た! と内心盛り上がるわたくし。コインロッカーは無く、物置き場として設置しているのか何なのか、エレクタの棚がある。
 チケットで交換できるドリンクがビールとソフトドリンクしかなくて萎えた*2が、客が出演者込みで30名程度(うち、出演者が13名……)しかいないのでは経営厳しいだろうし仕方ないかも。いつもこの位なのかなあ。HUCK FINNてよく名前を聞くライブハウスだけど。楽屋が狭いのか、出演者がゾロゾロフロアーにいた。

AUDIO BOXING

 ツインドラムとベースという凄く変な編成。メロディ部分は打ち込みを使いながら演奏している。テクノロジーの発展に感心しつつ、ドラム間の役割分担はどうなっているのか見ながら考えているうちに終わる。

POP-OFFICE

 なんか「肌に合う」音で、楽しく聴く。多分ドラムが合っていたのだと思う。こうやって名古屋のバンドを少しずつ知って行ければ良いと思っていたら「名古屋で演奏するのは云ヶ月ぶりで……」と言っているのを聞いてガッカリ。名古屋のバンドじゃないのか。

ANTONIO THREE

 前のバンドの演奏時から、演奏が終わる度に「お゛ー」とデス声で叫ぶ人がいた。このバンドの時はセッティングの時から「お゛ー」「ぼぉー」と叫んでいて、メンバーから「待ってました!」と声をかけられていた。福岡インディーズシーンに守護天使がいたように、この「デス声さん」が、名古屋インディーズシーンの守護天使なんだろうか。
 ギター+ボーカル、ベース、ドラムに女性トランペッターを加えた4人編成。何かあったの? と訊きたくなるほど、のっけからテンションが高いわ客を煽るわ。「飲み会だと思って演ってますから!」。ははは。しかしバンドのテンションの高さの割に客が大人しいので、フロアとステージのテンションの高さにギャップを感じる。あと、ギターの人が中学時の同級生に酷似。(どうでもいい)

CONVEX LEVEL

 何故か何回も観たような気になっていたが、考えてみれば生で観るのは2回目。そりゃ楽しみなはずだわ。演奏が始まれば、脳内の「気持ち良い回路」に電気が走る。うわあやっぱり気持ち良いなあ! 顔がニヤけて止まらない。フロント、2人一緒に飛び跳ねてる! ははは、元気だなあ。
 この時、隣にいた女の子がニヤニヤしながら私の顔を凝視していた。多分彼女は酔っ払っていたのだと思う。顔を近づけても下がらないので、演奏を聴いて大変上機嫌になっていたワタクシ、彼女にキスしてみた。そしたら頬に優しくキスし返された。彼女のキスが上手で、なんか負けたような気分になって少しヘコんだ。
 「マーマレード先生」「6*3」など、「3Young men original sound track」からの曲*4も演った。私は比較的前方で観ていたので後方の様子はわからないのだけど、客が静か。「3 young men〜」が廃盤になって久しいから知らないんだろうなあと思ったが、キラーチューン「another man」でも静か。アンコールは座ってるよ!! どうなってんだコレ!? と思ったが、もしかして福岡の客がうるさいのか? と思い当たる。拍手当然だし*5、盛り上がると鑑賞の妨げになるほどヒャーヒャーウェイウェイ言うし、「ラジオスターの悲劇」では合唱。あのノリがデフォルトだと思っていたが、もしやあれは福岡デフォだったのか? プロレスも博多の興行は異常に盛り上がると聞くしな……。
 先日帰省した時、母から「あんたはすっかり福岡のセンスになってる」と目を合わせずに言われた。そりゃそうかもしれないがそこまで染まってない。と思っていたけど、自分の想定以上に私は福岡の雰囲気を内在化しているのかもしれない。

*1:最初のドアはステッカーが貼られすぎてどこがドアだか一見わからず、軽く混乱した。

*2:スナック類(1つ30円程度の袋菓子)を50円で提供しているのは割と良心的。

*3:セサミストリートのカヴァー曲です」と前振りあり。

*4:アルバム「3 young men〜」は、聴き応えのある、アルバムらしいアルバムで好き。

3Young men original sound track

3Young men original sound track

*5:今回のライブで凄く気になったのは、客が棒立ちで反応も薄かったこと。