四日市コンビナートを見に行った

 三重の四日市コンビナートを船上から見られるツアーが出ていると知ったので行ってみた。しかしこれ、「工場夜景を船上から見る」というツアーなのだ。夜景への興味はほぼゼロに近いが、観に行ったらそれなりに綺麗なんじゃないかしら。

JR四日市駅萌え

 近鉄四日市駅から送迎バスに乗って、埠頭まで。途中立ち寄ったJR四日市駅が琴線に触れる。今時JRの駅は大抵改装されて綺麗になってしまっているが、四日市駅は未改装だった。その鄙びた佇まいに、ちょっと佐伯駅を思い出して懐かしくなったりする。また、近鉄四日市駅もJR四日市駅もレンタサイクルサービスを行っていた。次来る時は輪行じゃなくてここで借りたら良いだろう。

工場クルーズ

 日が高いうちから出発するAコース(夏季のみ実施)と、完全に日が暮れてから出発するBコース、両方に参加してみた。なんか色々思うことの多いツアーだった。

  • 航行中は地元ボランティアの解説が始終ついている。Aコースの方が解説に出てくる建造物がはっきり見えるので、断然面白い。
  • AとB、両方ともほぼ同じ解説。テープ流せばいいんじゃ……。ボランティアの人は質問受け付け係になってくれたらいいのに。「ボランティアの人の私的四日市史」を聞きたいんだよなあ。
  • 解説の内容がちょっと物足りなかった。貯留する物質ごとにタンクの形が違う理由や、ナフサを何処へ運んでいくのかとか、色々訊いてみたいことがあったのに。この辺もボランティアの人を質問係にして欲しかった理由。
    • 解説で面白かったこと1。炎を吹いている煙突はフレア・スタックといって常に炎を吹いている。あれはアクシデントで火が出ているわけではなく、工場内で発生する不要な可燃性ガスを燃やしているためらしい。ああやって燃やして放出することにより、工場周辺に可燃性ガスが滞留するのを防いでいるのだそうだ。
    • その2:工場の夜景は計器のチェックのための明かりらしい。コンビナートは1年(場所によっては2年!)動き、1ヶ月休んで総点検&メンテナンスというサイクルで稼働しているので、稼働中は24時間定期チェックを行う。チェックの際の負担を軽減するために、あのように明るい照明をつけているらしい。照明がやたらについている場所とそうでない場所で差があったのはそのためだったのか、と感心。
    • その3:船着き場にはいくつものパイプが屹立していた。これはローディング・アームといい、船が積んできた液体(LPGガスとか)を輸送するための設備なんだそう。1カ所の船着き場に複数のローディング・アームが立っているのは、輸送する物質ごと、船→工場or工場→船などの違いに合わせてらしい。