日生・鈴木水産のカキせんべい

 えびせんのようなおせんべい。と書いて、えびせんには色々なタイプがあることを思い出す。薄くて平べったくてパキッと割れる、たこせんに使うタイプのえびせん。あれと同じジャンルのせんべいです。牡蠣の獲れるシーズン限定生産らしい。
 何だかちょっと感銘を受けるほど誠実な作りのせんべいだった。普通こういうタイプのえびせんはうま味調味料を使ったり香辛料を使ったりして、食べた瞬間に「美味しい!」と思うような仕上がりにしている物が多い。旨味で舌が痺れるような物もあるし、スナック菓子的な美味しさの物もある。しかしここのせんべいは、そういう工夫が全然なされていない。うっすらした塩味と甘味、噛んでいるとじんわりカキの旨味が上ってくる感じ。原材料名「牡蠣、澱粉、水飴、食塩」の通り、それしか使っていないんだろうなあと思わせる素朴な美味しさだった。ただ、最初口に入れた時は牡蠣の磯臭さがウッと鼻に来るので、牡蠣が苦手な人は駄目かもしれない。2枚くらい続けて食べると全然気にならなくなるんだけど。一袋食べきってから、日本酒を飲む時のアテにすれば良かったなーと少し後悔中*1
 わかりやすく美味しい物が溢れてる昨今、こんな正直な味の製品を作っているところがあるんだなあと、何だか妙に感動してしまった。味がきつくないので、乳幼児のおやつにも良さそう。子どものいる家向けの御土産として数袋購入した*2。ウチの近所にあったら、子どもへの手軽な御土産としてしょっちゅう使っていただろうなあ。

*1:塩気が少ないので物足りないかもしれないけど、舌をフラットに戻すためには良いと思う。

*2:牡蠣の他にじゃこ、えびのせんべいがあった。一番クセがなくて食べやすいのはじゃこ。