震災から2年

 あちこちで特集を組まれており、いやでも触れることになる。震災のことを考えると、津波で飲まれていく車や建物の姿を何度も繰り返し見たことや、あの頃の参っていた自分の感覚が甦ってきてしんどいので、あまり考えたくない。あの頃のショックをまだちゃんと整理できていないのだろう。私は九州に住んでいて当事者性は低いから、こんな風に回避的な反応をしている余裕があるんだろうとか、自分は弱いなあとか、色々後ろめたく感じてしまう。
 古い「5時に夢中」を動画サイトで掘り起こして見ていたら、ちょうど震災直後の放送が出てきた。岩井志麻子が「今回の震災で、自分は息子を(いざという時に人を助けられるような)強い人間に育てなければならないと思った」と話していた。そうだね、他人のことを思いやれるくらいの力がある人間に、稼ぎがある人間にならなければ。