和装的価値観

 月末の祝い事に向けて、袴をレンタルすることにしたので選びに行った。袴を履くのは初めて。
 気に入った上衣を着ると、スタッフが適当な袴を持ってきて合わせてくれるのであるが、上衣と袴の色の組み合わせ方が自分の予想からことごとく外れていて、内心戸惑ったり驚いたり。袴というのは上衣と袴のコントラストをはっきりつけるのが望ましいらしい。普段の服選びでは考えられないような組み合わせが平気で出てくる。
 自分の価値観ではどうにも判断つきかねたため、「顔の色味に合うかどうか」と「これ以上歳を取ったら最早着られない」、この2つを判断基準にし、後輩にも見てもらって決めた。何だか物凄く浮かれた感じの選択になったが、とりあえずこれで良しということにする。
 さらに、当日は髪もセットしなければならないので美容院の予約をしたら、お姉さんからヘアカタログ等を見て希望の髪形を考えておくように言われる。ヘアカタログはないのでネットの画像検索で試しに見てみたのであるが、どうして皆頭にあんなデカイ花飾りをつけているんだろう……。凄くアホの子っぽく見えて全く魅力を感じないのだが、多分これも私が和装的価値観に慣れていないからなんだろう。