今年一年を振り返って

 今年は前半と後半で忙しさが全然違っていた。前半は毎日締め切りに追われて、ちょっと動悸が出るほど忙しかった。10年勤めた職場を7月に辞めてからは急に自分の時間が沢山できて、しかし何も手をつけず(つける気になれず)糸の切れた凧のようにぼんやりしているうちに3ヶ月経ってしまった。12月になってから、ようやく動けるようになって来た感じ。
 今年一番大きかったのは、やはり10年勤めた職場を辞めたこと。良い時も悪い時もあったし、面白い時も嫌な時もあった。上司または部下との関係、契約のあり方、働くとは何か社会はどんな枠組みで動いているか、そういうことを自分は何も考えずに過ごしていた。幼かったとつくづく思えて恥ずかしい。あと、自尊感情の重要性についても色々感じることがあった。能力評価の客観性は重要だが、自分を無能と感じたとしても自尊感情は自覚的にしっかり持っておく方がいい。でないと(相手が悪ければ)容易に搾取の対象にされる。
 一方で、人との関係で感謝することも沢山あった。私がいてもいなくてもどちらでもかまわないような場面で、私がいることを喜ばれたりいないことを残念がられたり、「私のために」と気遣われていたり、(自分で認識していたよりも)周囲は私のことを考えてくれていると思うことがちょこちょこあった*1。この年末も色々な人から帰省についての問い合わせを受けた。もう関東を離れて10年経つし、私自身は連絡不精なのに、今でも連絡をくれる人達には本当に感謝している。いつもどうもありがとう。そして、帰省しない時ほど連絡を入れた方が良いと以前ここに書いたことがあったのに、その反省が全然活かされていないことにも気がついてションボリする。すみません。こんな不束者ですが来年もよろしくお願いします。

*1:この話を会長(仕事の大先輩)と偽兄にしたら、「だから言ったでしょー!」と鬼の首でも獲ったかのような勢いで言われたので、ちょっと複雑な気分になった。