「今日は一日宝塚三昧」を聞いた

 今回の三昧は宝塚特集だった。愛読ブログの執筆者maki-ryuさんがしばしば記事の中で宝塚を取り上げていることもあり、ヅカには何となく興味があったワタクシ、これ幸いと聞き入る。うーん……女性として振る舞うゲイは、女性よりも女性らしいと聞いたことがあるが、それと同じような印象を受けた。すなわち、男役は過剰に男らしく、娘役は過剰に可憐なのだ。なるほど、女性が全ての配役を演じるとこうなるのか。歌ももっさりしてるし、やっぱり違和感はあるけどプロレスと一緒で*1、見聞きする回数を重ねるうちに違和感はなくなっていくんだろう。
 興味深かったのは、宝塚版「エリザベート」の脚本を手がけた脚本家の話。彼は元々「『エリザベート』はヅカでの上演は無理だ」と思っていたらしい。その最大の理由は「主役が女性だから」。女子歌劇団なのに、主役は男性と決まっているのか! これは思わずほへえーと唸ってしまった*2。そしてヅカ版エリザベートの上演前日、元祖エリザベートオーストリアスタッフが練習を見に来たらしいのだが、見学はそこそこで早々に観光に連れていったらしい。その口調からは、元祖エリザベートスタッフ達のクレームを恐れて練習をあまり見せたくなかった様子が窺われ、思わずこみ上げる苦笑い。
 しかし、タカラジェンヌ・OB達の溌剌とした感じはすごく良かった。寒さと戦いつつ部屋着のまま仕事に打ち込む私には、コロコロと笑い憧れのOGの話をするジェンヌたちの声は一服の清涼剤であった。番組最後にはゲスト各人が各パートを歌って繋げる「ホワイト・クリスマス」が披露されるということで、ついそれを楽しみに番組最後まで聴き入ってしまい、夜から温泉に行こうと思っていたのだがまんまと行きそびれる。明日行こう、明日。

*1:プロレスも最初は半裸の男たちがくんずほぐれつしている様子に、どうにも正視に耐えない感があったが今は平気。

*2:maki-ryuさんとこのブログをもう何年も読んでるのに、この前提に気がつかなかったなんて! 自分の読解力や記憶力が少々心配になる。